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着実に世界の目が集まる「テレビ前」市場。
旧来型のゲーム産業としては出荷台数などで低迷傾向にあるものの、据置き型ゲームの世界の進化しているだけでなく、廉価版で映画やラジオやネット動画も楽しめる「PSVita TV」の登場や、AppleTVの時期バージョンの噂もある。スマートデバイスを見ながらテレビを観るダブルスクリーン試聴など、リビングルームの世界は異種格闘技戦の様相だ。
そんな中、米Steamは2013年9月26日、リビングルームでの使用を前提としたデバイス向けに無償で提供されるOS「SteamOS」を発表した。
Steamは、クラウド型のゲームプラットフォームを展開。およそ3000のゲームコンテンツをクラウド上に用意し、Windows、MacOS、Linux、スマートフォンなどのモバイル機器からストリーミング形式で楽しめるというもの。2012年末には600万人超が同時にプレイする記録を樹立するなど成長が著しい。
「SteamOS」は、Linux派生の独自OSで、対応ハードウェアにインストールして使用する。Steamのサービスの使用を前提としているため、想定されるハード「Steam Machinge」はグラフィックなどハードウェア機能に重点が置かれるものになりそうだ。
すでに複数のハードベンダーと2014年の出荷に向け協議段階にあるということ、Steam独自のデバイス「Valv」のテスターの募集も開始している。
では、「SteamOS」がゲームのためだけのOSかというと、そういうことではない。
アプリストリーミングとソーシャルが融合
「SteamOS」対応のデバイスを使用すれば、従来のSteamサービスを利用できる以外に、既に所有しているWindowsやMacOSのゲームを「SteamOS対応デバイス」からストリーミングでプレイできるようになるという。
あくまでゲームという表現にはなっているが、「SteamOS」向けに「AppleTV」や「PSVita TV」「Xbox」のような音楽・映画・テレビ番組の提供も準備中であり、ゲームというリミッターを解除することで、想像もしなかったような可能性を創出することも考えられる。
また、Steamの得意分野として、コミュニティやユーザー連携のコンテンツというものがあり、それらとを融合することで、ゲーム機やAppleTVなどにはなかった新たなリビングルーム体験ができるような期待もある。
「SteamOS」は間もなく登場。スマートデバイスは、スマートフォン、タブレットときて、リビングルームデバイスに侵食することになるのかもしれない。
【関連URL】
・SteamOS
http://store.steampowered.com/livingroom/SteamOS/
東京ゲームショウ2013(後日レポート)は、スマホからリビングルームへという小さな潮流の変化が見えたように感じている。アンドロイドゲームアプリのモバイルゲーム機化やリビング展開などの流れだ。リビングルームでのアプリマーケット戦争は間違いなく始まる。SteamOSは、その氷山の一角とといっても過言ではないだろう。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演している。現在、TechWaveをリボーン中。中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。(@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中)
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