- 「ソラコム」がスイングバイIPOを実現、東証グロース市場上場承認 - 2024-02-22
- (更新)結果速報 LAUNCHPAD SEED#IVS2023 #IVS #IVS @IVS_Official - 2023-03-09
- 「始動 Next Innovator 2022」締め切りは9月5日(月)正午ー経産省・JETRO主催のイノベーター育成プログラム #始動2022 - 2022-09-01
クラウド型マニュアル作成・共有プラットフォーム「Teachme Biz」を展開するスタディストは2017年8月23日、ちばぎんキャピタル・横浜キャピタル・三井住友海上キャピタルを引受先とする第三者割当増資による約9000万円の資金調達と実施したと発表しました。調達フェーズはシリーズBの第三弾で、合計調達額は累計3.3億円となります。
スタディストはこの資金調達を機に、開発体制強化をしつつ、これまで広く手がけてきた地方企業への「Teachme Biz」の導入を進めるため営業体制強化に注力する考えで、同日、千葉銀行と四国銀行との業務提携も発表しています。
拡大するTechme Bizユーザー
製品開発プロセス改革のプロ達が操業したスタディスト。現場における手順書作成や共有を「Teachme Biz」で解決しようと2013年9月から本格展開を開始し、国内外で有償利用ユーザー企業を約1500社(2017年8月時点)まで成長することに成功。飲食・宿泊・小売など業界業種に縛られず幅広い企業に拡大するものの、導入65%が主要都市(東京、名古屋、大阪、福岡)に本社を置く企業に集中しており、地方企業ならではの生産性向上や業務改善といった課題解決に対応すべく千葉銀行および四国銀行、三井住友海上火災保険の子会社である三井住友 海上キャピタルと提携して「Teachme Biz」の利用を促進しようと動き出しました。
仕組みはシンプルで、千葉銀行・四国銀行、そして全国に拠点がある三井住友 海上キャピタルを窓口に生産性向上や業務改善の課題を吸い上げ「Teachme Biz」を軸としたスタディストとのビジネスマッチングを行うというもの。「Teachme Biz」はスマートフォンやタブレットがあれば誰でもマニュアルを作成・共有・利用できる手軽さはあるものの、導入に至るプロセスに時間がかかるため全国ネットを持つパートナーと連携するというモデルです。
スタディストは2017年5月9日に、業務改善分野で親和性が高い事業を展開するセールスフォース・ドットコムと機能連携や海外展開を視野に入れた資本業務提携を締結。また、2017年6月26日には、飲食・宿泊業界での導入を促進すべくリクルートホールディングス・日本ベンチャーキャピタル・三菱UFJキャピタルと資本提携を実施するなど、成長へのアクセルを踏み込んでいます。
【関連URL】
・スタディスト
http://studist.jp/
・Teachme Biz
https://biz.teachme.jp
・ ちばぎんキャピタル、横浜キャピタル、三井住友海上キャピタルから 総額約9000万円の資金調達を実施
http://studist.jp/news/pressrelease/170823/
・ 千葉銀行、四国銀行との業務提携を発表
http://studist.jp/news/pressrelease/chiba_shikoku_170823/
手順を記録し見やすく整形し共有する。非常にシンプルなモデルだが、実はスマートフォンネイティブ時代を見越した暗黙知共有手段になっているのが興味深い。動画でマニュアルを作成より敷居が低く、ちょっとした表現の工夫もスマートフォンのタッチパネルで簡単に加工ができる、必要かつ十分な機能で構成されている。ただ、いかんせん、わかりづらい。スタディストはかつて一般向けの無料版サービスも展開していたが、汎用のツールとしては使い方がイメージしにくいのだ。そこで必要となるのは「きっかけ」を作るつなぎ役の存在。課題を発見して「Teachme Biz」を提案できる役割の人がいると、ツボを突くようにその効果が現れる。そう考えるとこの一連の資本業務提携は実に的を射ていたりする。