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今や日本でも旬になりつつある “縦長動画配信” の先駆者的存在である「Periscope」が、テレビやソーシャル動画製作者の取り込みに注力し始めた。
Periscopeは2015年3月に米Twitterに買収されたスマホ専用ライブストリーミングサービス。その手軽さと視聴者との対話要素が大きな話題を呼んだ。その後、日本でLINEの元代表取締役社長CEOである森川亮 氏が、日本初の縦型動画メディア「C CHANNEL」をリリースするなど、世界規模の潮流の火付け役となった。
その“スマホ生中継”サービスが、テレビプロデューサーやYouTuberのような本格的に動画を制作するプロ向けのサービス「Periscope Producer(ペリスコーププロデューサー)」を開始する。
プロ用機材を接続してスマホに配信
「Periscope」はスマホだけで簡単に動画配信を可能にするものとして評価されたが、「Periscope Producer(ペリスコーププロデューサー)」ではプロ用の機材などからより高画質のライブ放送ができるようになるという。当面は広告主やパブリッシャー(出版社・版元・発行元など)向けに限定される模様。
もちろん、これまでのように視聴者が配信にハートを送ったりコメントをすることは可能。ベータテスト中、ブランドやメディアが配信した実績があるとのこと。
The #LouisVuitton #LVSS17 Show by @TWNGhesquiere is live from Place Vendôme in Paris with #Periscope #PFW https://t.co/LRnukM3aPj
— Louis Vuitton (@LouisVuitton) October 5, 2016
LIVE on #Periscope: Mira el segundo #debate presidencial en español. #Destino2016 https://t.co/1vd74P3Vo3
— Univision Política (@UniPolitica) October 10, 2016
日本におけるPeriscope
日本の縦長動画配信プラットフォームといえば、F1層向けとはいえ「C CHANNEL」が存在感を持ちつつある。2016年2月に開始された「Facebook Live」 も着実に浸透している印象。縦長に限定しなければ、ユーザー発信型のプラットフォームは「ニコニコ生放送」や「Ustream」「YouTube Live」「ツイキャス」などが浸透しているが、まだまだのびしろがある印象だ。
「Periscope」については、米ニールセンが調査した2016年3月のデータでは、月に489万人が利用し、1人あたりの平均月間利用時間が約53分、1回あたりの平均利用時間は約6分半となる。アプリストアのランキングを見ると、この半年でガクンとダウンしており、特に日本を含んだアジア圏での低下が著しい。こうした状況を挽回するためにも、より強力なコンテンツを取り込むことが必須と考えられる。
【関連URL】
・高画質のライブ放送が可能なPeriscope Producerのご紹介 | Twitter Blogs
https://blog.twitter.com/ja/2016/1014pp
ここでもスマホネイティブの真価が問われている。サイバーエージェントのAbemaTVはテレビと同じ横型でスマホへの動画配信の最適化を行っている。縦長がスマホネイティブか?というと、斬新ではあるがそうとも言い切れない。結局、プロと提携して邁進するAbemaTVが最終的には加速し続けるサイクルを生むのか? それともPeriscopeならではの斬新さでマーケットを開拓できるか? 目が離せなくなりそうだ。