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広くだれもが表現できるようになるというのが情報化の大きな潮流。ブログ、デジカメ、電子書籍などのツールはそうした流れを促進するものだが、iPhoneアプリの世界でもだれもが表現者になれるツールが登場し、成功者が出始めている。
ツールを提供しているのは、ソフトバンク傘下のアプリヤ株式会社。同社が用意する電子書籍や画像ビューワー、時計などのテンプレートを利用して、文字や写真などのコンテンツを埋め込むだけでアプリが完成するという。
もちろん単純なアプリだとiPhoneのAppStoreのアプリの山に埋もれてまったく購入してもらえないし、ほとんどのアプリはその運命をたどるのだが、中にはアイデア次第で大ヒットとなったアプリもある。
赤ちゃん泣き止み音!
世界的に大ヒットしているのが「赤ちゃん泣き止み音!」というアプリ。泣き止まない赤ちゃんに聞かせると不思議と赤ちゃんが泣き止むという音がこのアプリには収録されていて、2月の発売以来、AppStoreのメディカルランキングで常に上位に入っているという。
図解・脳の世界
実はこのアプリの作者を知っていたりするんだけど、写真共有サイトからCreative Commons ライセンスによって使用可能な脳の写真を集めてきて、それにコメントなどを追加することで1つのアプリに仕上げたというからすごい。
元手ほとんどかかってないやん!
まあアイデアと実行力の勝負ということだろう。
電子書籍アプリテンプレート「booker」
電子書籍って実は、e-pubというファイル形式で文章を書けば簡単にできてしまう。例えばpaperboy&co.のブクログというサービスを使えば、ブログを書くような感じで電子書籍を書ける。それでe-pubのファイルをiPhoneやiPadにダウンロードすれば、まるで実際にページをめくるような感じでの表示が可能なiBooksというビューワーを使って読むことができる。
でもせっかく電子書籍アプリを作るのなら、もっと変わったことがしたい。そんな人のためにアプリヤでは、ソーシャルリーディング機能を搭載した電子書籍リーダーのアプリテンプレート「booker」を開発した。
このテンプレートを使って作成した電子書籍のアプリは、本の中で感銘を受けた場所などをタップすれば、Twitterでその文言をTweetすることが可能なのだという。
こうしたアプリを簡単に作れるというだけでなく、無料で作ることも可能だという。その代わり売上代金の10%しか入ってこないけど。幾つか料金プランがあるようなので、詳しくはこちらをどうぞ。
ただAppleの審査基準が厳しくなっており、こうしたテンプレート利用のアプリの認可に時間がかかるようになっているようだ。テンプレート利用のアプリがだめということではなく、ほかにいっぱい類似品がありそうな陳腐なアイデアのアプリを機械的に量産するということがNGなんだと思うけど。
ただアプリヤの発表文によると「審査基準の見直しに伴い、今まで審査を通過していた類のアプリも、今後は通らなくなる可能性が高くなることが予想されます」ということ。
そこでアプリヤでは受託開発・OEM開発に力を入れている。HTMLとJavaScriptを使って、Webデザイナーが自由にアプリを作ることができるテンプレートを用意しているのだとか。これまでアプリに参入できなかったWeb制作会社などが低コストでアプリを開発できるようになったわけで、これってすごいことだと思う。僕の周りにもHTMLとJavaScriptはできるけどプログラミングできないというWebデザイナーがいっぱいいるけど、簡単、低価格でアプリが作れるんだ。
僕もなにかアプリを考えてみよう。
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