米で「バルマー辞めろ」の大合唱=マイクロソフトの「失われた10年」【湯川】

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 米MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏に対する米国内の風当たりが、このところ厳しくなってきている。米マスコミの論調をみると、Ballmer氏に代わってBill Gates氏の復帰を求める意見も出ているようだ。時価総額でAppleがMicrosoftを抜いたことも背景にあるようだが、これまで正の資産とみなされていたものが一夜にして負の資産に変わる時代の変革期においては、正の資産を持つ最大手は常に不利なもの。Ballmer氏だけを責めてもかわいそうな気がするのだが。

 昨年10月に“The Lost Decade—Why Steve Ballmer is no Bill Gates.”(失われた10年=Steve BallmerがBill Gatesになれない理由)という記事を書いたNewsweekのDaniel Lyons記者が今度は、Drumbeats: The Tech Press Turns on Microsoft’s Ballmer (テック系プレスがBallmer非難の大合唱)という記事を書いて、Ballmer氏への批判が高まっていると報じている。


 それによると、Fast Company誌はMicrosoft Needs Bill Gates Back(MicrosoftはBill Gatesが必要だ)というタイトルの記事の中で「会社の主力商品で失敗して、それでもCEOの座に居座り続けるって考えられるか?」とBallmer氏を批判。Gates氏の復帰を求めている。

 またFortune誌は、Steve Ballmer doesn’t get it(Steve Ballmerは分かっていない)という記事の中で、「大手企業のCEOの中で最も抜けている」と手厳しい。

 Business Insiderは、「Ballmerはイエスマンだけを出世させるので、社内の士気が低下している」と告発する元従業員という匿名のメールを紹介している。

 個人的にはこういう論調は好きになれない。マスコミでもネットでも、みんなでよってたかって一人を責めるという光景は見ていて気持ちのいいものではない。
 それに最初に書いた通り、時代の変革期の企業の舵取りは非常に難しい。社員の大多数が成功体験を忘れられない大手企業の場合、特にそうだ。もちろん天才経営者なら時代の変革期を乗り越えることも可能なのだろうが、天才でも大規模リストラなどの荒療治なしには不可能だと思う。

 言うはやすし、横山やすし。

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