英語で情報を収集し、日本にいながら米大学の授業を受ける【渡辺友太さんの英語学習法】

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 TechWaveの理念、目標である「世界との架け橋になって変革を起こす」に沿って、電子書籍、紙の書籍の両方で英語の勉強法に関する本を出しました。(関連記事:TechWaveは世界との架け橋を目指します : TechWave

 電子書籍のほうは「TechWave英語学習法」、紙の書籍のほうは「iPad英語学習法」というタイトルになりました。

 タイトルは違いますが、中身はほぼ同じです。本のコンテンツの一部をTechWave上で公開していきます。今回は、理系の大学生の渡辺友太さんの勉強法です。

渡辺友太さん(22)コンピューター専攻の学生

 都内の大学の4年生です。コンピューターを勉強しています。

 英語をものにしたいと思うようになったのは、海外のIT事情に興味があるからです。IT業界って、やはりアメリカのほうが日本より進んでいて、日本では課題になっているようなことでもアメリカでは既に解決されていたりします。ウェブサービスなんかもやはり欧米が先行している。そうしたサービスをいち早く使いたいと思って英語の勉強を始めました。やってみてネット上の英語の情報量の多さにびっくりしました。英語のほうが価値ある情報が圧倒的に多い。

 ネットを使って英語をし始めたのは、1年ほど前から。色々試したけど、自分にとって効果があったのは、英語のブログを読むこと。RSSリーダーを使って海外の英語のブログをチェックしています。特に、もともとは英語のブログなんだけど、日本語にも訳されているブログ、例えばTechCrunch、 Engadget、Lifehackerなんかは欠かさず読んでいます。


 まず本家の英語のブログを読んで、どうしても分からないときはその日本語訳が載っている日本語版ブログを参照するようにしています。RSSリーダーには 1日に数百記事入ってきますが、ほとんど斜め読みです。1日に記事数10本ぐらいはじっくり読みますね。言いたいことはだいたい分かります。大事だなと思う記事は、iPod TouchのRSSリーダーでBylineというのを搭載しているので、電車の中でゆっくり読んでます。分からない単語があっても、基本的に飛ばして読みます。全体として意味が分からないときは、検索しますけど。

 あとやってみてよかったと思うのは、iTunes Uです。iTunesの中に、欧米の大学の講義の音声やビデオを集めているコーナーがあるんですが、無料なんでそこのコンピュータ・サイエンス分野の授業をよく見ています。高度で専門的な授業もあるんですが、僕は一般的な基礎講座をよく利用しています。中には配布資料をダウンロード出来るものもあります。インターネットの仕組みという授業を見ていると、知っている単語が結構出てくるので、見ているうちになんとなく分かるようになってきました。

 iTunes UはiPhoneやiPod TouchのiTunesからも利用出来るようにもなってますが、そこからは探しにくいです。ファイルサイズも大きいので、PC上のiTunesから iTunes Uのコンテンツをダウンロードする方がおすすめです。

 あと海外のサイトを躊躇なく使うように気をつけてます。海外のサイトには製品紹介のチュートリアルのビデオを搭載しているところが割と多くあるんですが、このビデオが英語の教材として最適だと思います。非常に分かりやすく、ゆっくりしゃべってくれるので。他にも、僕が見るのはソフトの使い方なんかが中心ですね。フォトショップ(画像編集ソフト)のチュートリアルとか。動画を見ながらなんで、「ああ、こういう操作のとき、こう言えばいいんだ」ということがよく分かります。技術を身につけられるし、英語の勉強にもなるので一石二鳥です。日常会話じゃないけど(笑)。

 あとは英語の論文をよく読んでいます。大学の回線からだと、多くの論文サイトへ無料で入れるようになっているんです。

 英語学習のサービスは幾つか試しましたが、あまり長続きしなかったですね。Smart.fmも2カ月くらいはやりました。単語を覚えるのにはいいですね。TOEICで高得点を取るために勉強している人とか、海外旅行に行くために旅行英会話を学びたい人にはいいかもしれないけど、僕はTOEICのために英語を勉強しているわけじゃないし、海外に行く予定もない。そんな英語を勉強しても使う場がないんです。それよりやっぱり自分にとってすぐに使える英語を勉強したい。自分の知りたい技術情報を得るために英語を勉強しているんだから、基礎英会話の単語の学習に時間を取られたくないんです。

 Smart.fmを継続出来ている人って、そんなに多くないんじゃないかなあ。やっぱり何かの目的のための英語学習じゃないと長続きしないし、その目標に向かう中で日々の勉強の成果がはっきりと認識出来ないと続けることは難しんじゃないかなあ。大学の授業でも普通の英語の授業より、論文を書くための授業など目的が明確な物のほうが人気がありますし、学生のモチベーションも高いですからね。あとSmart.fmは、単語の学習などのインプットにはいいのかもしれないけど、アウトプットのハードルが高いように思います。日記とか書けばいいんだろうけど、なかなか難しいんじゃないかなあ。

 Lang-8のほうは1ヶ月くらい頑張りましたね。日記を4、5本ぐらい書いたかなあ。これはまず自分が英語で何かを書かないと何も始まりませんから、頑張って書きました。ただ僕のように専門情報を書いてもだれも添削してくれない。添削する前に専門情報だと微妙なニュアンスが伝わらないような気がします。それで当たり障りの無い日々の日記を書くくらいしかない。

 今の英語学習の仕組みの問題って、まず日常会話から入るところがきついんだと思います。今後本当にそんなシチュエーションになるのかどうか分からないのに、想定シチュエーションの中の英語を学ばなければならない。日常生活でそんなシチュエーションに遭遇することはまずない。勉強を成果を実感出来ない。だからみんな、くじけるんだと思います。僕のように今、目の前にプログムのバグが存在する。これをなくす方法を知りたいので、ネット上の英語のフォーラムに英語で投稿する。そうすることで英語が身についてきています。やっぱり自分の専門領域に特化していかないと、英語学習の突破口がないんじゃないでしょうか。

 ほかにも音声で投稿出来る英語のコミュニティなんかのサービスも試しましたね。色々やったけど、だいたい全部続きませんでしたね。唯一、Twitter はいいですね。いつでも、どこでも出来るという気軽さがいいんでしょうね。これから英語を勉強する、と気持ちを切り替えなければならない勉強方法だと、長続きしないんだと思います。僕の場合、ブログをRSSリーダーに登録しておけば、向こうから勝手に情報が送られてくる。

 この1年間の成果としては、スピーキングは伸びなかったけど、IT関連情報のリーディングとリスニングは結構伸びた気がします。英語のサイトを読むのが自然な行為になりました。RSSリーダーに英語、日本語のごちゃごちゃに入っているですが、英語の情報のほうが絶対おもしろい。使える情報は、やっぱり英語です。英語のブログはセミプロみたいな人が書いていて、読み応えがあるものが多い。日本のIT関連のニュースサイトって、結局そうした英語の情報を数時間から、数日後に訳して出しているだけ。それに気づいちゃうと、もはや日本語のニュースを読もうという気になれないですね。IT系の人は、僕のような勉強法がいいと思いますよ。IT関連の情報の中に出てくる単語って、英語をそのまま使っている場合が多いじゃないですか。基本的な単語を知っているので、わりと英語を読めちゃうんです。

 結論は、やっぱアメリカ行かないと駄目ってことですかね。本気で英語をマスターしたいのなら。

 現状のネットを使った英語学習の問題点はアウトプットですかね。インプット、英語学習に最適の教材はネット上に山のようにありますから。これからの僕自身の課題としては、やはりアウトプットですね。英語でブログを書くとか、海外向けにサービスをリリースするとか、海外フォーラムに参加するとか、海外の人のブログのコメント欄にコメントを書くとか。これからは、そういったことが自分の英語学習のテーマですね。あと、スピーキングは外国人の友達を作るということかなあ。

 やっぱり実際に会って話をするというのは大事だと思いますよ。オンラインのサービスには限界があるんじゃないかなあ。ビデオチャットなんかもあるけど、時差の問題もあるしなあ。

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