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日本発ITスタートアップのカリスマ 頓智ドットCEO 井口氏による新サービス「DOMO」のプレゼンテーションは、米オースティンSXSWインタラクティブ会場を大いに沸かせた。アプリは順次Android版、iOS版がリリース。ご近所コネクションサービスYobongoとのパーティを含め大きなインパクトを米国に与えたといえるだろう。
しかしながら、3月30日現在「DOMO」はAndroidマーケット、iTunes App Storeどちらを探しても見あたらない。そう、削除されてしまったのだ。
「DOMO」の削除が確認されたのは3月26日。まずAndroidマーケットから姿を消した。頓智ドットは、それに対し、以下のようなコメントを表明している。
Google 社からの説明では、米商標権上のクレームがあり、同社 Android Market 運営方針に従って公開を停止したとのことです。
また、Apple 社が運営する App Store で公開中の iPhone 版の「domo」アプリにつきましても、今後同様の措置が取られる可能性があります。
現時点で、App StoreでもDOMOは見あたらず。削除された可能性が高い。頓智ドットは、削除された以上、サービスサーバーも停止せざるを得ないという。これにより事実上の“DOMOの死”が訪れることとなる。
同社のコメントにもある「商標上のクレーム」は誰が行ったのか。そもそも日本語「DOMO」の商標登録を妨げる組織というと限定されてくる。では、なぜクレームを出す必要があるのか。真摯にチャレンジを続ける井口氏に非があるようには思えないため、腑に落ちない点がとても多い。
この事件、米国内を舞台とした事案であるが、アプリで世界進出しようとする日本人全てに深く関係する。どんな形であれ解明する必要があるだろう。引き続き、レポートをしていきたいと思う。
【関連URL】
・domo! Serendipity made real
http://domome.com/
・近くにいる人とリアルタイムチャットを可能にするスケスケ社会アプリ「Yobongo」が地区限定で登場 【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51606097.html
・ブン! 世界を轟かした「DOMO」再び【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51603921.html
一方的に削除を実施するAppleやGoogleには、どんな内容であれ説明する責任があると思う。これまで何度も理不尽な強制削除が発生し、アプリ開発者だけが泣き寝入りしてきた。アプリ開発は少数精鋭&低予算でチームを組むことが多いわけで、そうせざるを得ないわけだ。弱いものいじめだけは見すごすわけにはいかない。
世界展開をする際、米国での権利争いをどう勝利するかは重要だ。アプリ世界展開時のウィークポイントが露呈したともいえるだろう。
コードも書けるジャーナリスト。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。