使うあなたをプロにする「次期 Office」 、タッチUI・クラウド・ソーシャルメディア連携前提の新しい世界 【増田 @maskin】

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[読了時間: 2分]

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 マイクロソフトは7月17日、Windows 8 にあわせて全面リニューアルされた 「 次期 Office 」のカスタマープレビュー版を公開した。

 Windows 8 の ユーザーインターフェイス「Metro UI」に最適化された 次期 Officeは、タッチを前提としたスムーズな操作性と、Metroのコンセプトでもある「没入(Immersion)」にふさわしい、データ中心&ユーザー中心の優れたデザインが特徴だ。

 上の画面は、次期 Office でテキストを編集している画面。タブレット端末ならソフトウェアキーボードが自動で表示されるが、基本的にメニューなど無駄なものは一切表示されない。テキストなどの編集に入ると自動で「サークルメニュー」が表示され、色やフォントサイズといったプロパティ編集パネルが自動で表示される。こういった、“使っている人の作業を妨げない” 情報デザインや機能が満載なのが 次期Office の特徴だ。

標準の文書保存先はクラウド「SkyDrive」


 次期 Office は4つの点「デバイス」「クラウド」「ソーシャル」「管理」で新しい要素が多数盛り込まれている。

デバイス:Windows 8に最適化されており、スマートフォンからPC、大画面まで多様なデバイスで、快適かつスムーズに操作できるようになっている。キーボードやマウスはもちろん、タッチやペンの操作に対応。ノートを取ったり、情報をブラウズする際も最適な仕組みになている。

クラウド:次期 Officeでは、DropBoxと肩を並べると評価が高まりつつあるクラウドサービス「SkyDrive」が融合。個人設定や文書をクラウドに保存することで、どの端末からでも利用できるようになる。Officeオンデマンドの提供で、必要な時だけ利用したり、サブスクリプションサービスも利用できる。

ソーシャル:Windows 8 では、OSレベルでソーシャルネットワーキングサービスと連携できるようになっているが、次期 Office でも継承。他拠点でHDビデオ会議ができる仕組みも提供。

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クラウド連携によるデータ保全の仕組みを提供。情報漏洩については、テキストパターンから機密情報かどうかを自動で判断するなど、いわゆるコンテンツセキュリティの機能も搭載する。過去のバージョンとの互換性も担保。

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 こういった進化の背景について、日本マイクロソフト 業務執行役員 Office ビジネス本部 本部長 ロアン・カン氏は「情報産業従事者の74%は2台以上のデバイスを保有している。52%が3台以上。1年で倍になっている。また、50%の企業ユーザーがクラウドへの移行を検討もしくは移行している段階で、世界で82%がソーシャルネットワークを利用している。これらのことからも市場は変化していることは明らかで、本日発表する 次期 Office は、市場の変動に適した進化を遂げている」と話す。

 日本における Officeは、前バージョンの販売ライセンス数が過去最速の成長をしており、コミュニケーションプラットフォーム「Lync」など新しい製品も好調、クラウドサービス Office 365 については前バージョンの10倍の速度で成長しているという。また、大手企業の50%以上がExchangeを利用していることを受け、今回のバージョンアップで利便性を高めたい考えだ。

思考を妨げないどころか、先回りする次期 Office

 次期 Office の最大の特徴は、Windows 8 Metro UIによるスマートな情報デザインの適用であるが、そのデザイン思考に適した機能にも注目が集まる。

 例えば、Excellでは、これまで複雑なマクロを組まないと実現できなかったようなことも簡単に処理できるようになっている。百聞は一見にしかず、まずは以下のスクリーンを御覧頂きたい。

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「詳細」の列には、よくある複数項目がマージされた情報が並んでいる。「802100-Evs-イベント-吉村-徹也」といった具合で、ここから「イベント」だけを取り出そうとすると、面倒なマクロを作成しないといけなかったが、画面の「列2」に注目して頂きたい。特定の項目を頭文字を入力すると、フラッシュセルという手法で「詳細」の中にある文字列を判別しセルに埋めてくれる仕組みになっている。これはルール化されるため、列の全ての項目に自動で適用することができる。

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ウィザードについても全てにおいて進化しており。表の中から数値が高いものをハイライトするなど、利用者にとって利便性の高い機能が多数搭載されている。グラフについても、これまでのような「え、これは何を入力すればいいの?」といった仕様優先のUIが徹底的に排除されており、使う側はやりたいことに集中することができる。表題の通り、プロのようにデータを使いことなすようにできるようになるのである。

 それ以外でも、グリッド吸着により綺麗に紙面を整理する機能や、ワード文書などを効率良く閲覧するモード、パワーポイントのプレゼンテーションにおける 発表者側ビューなどあらゆる面で利用者を助ける機能が実装されている。にもかかわらず、余計なメニューがなくかえってシンプルになっているのが印象的だ。

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2ページ表示のワード閲覧モード。タッチ操作で快適に読み進められる。

 そんな 次期 Office だが、個人向けには「Office Professional 2013」を、中小企業向けには「Office 365 Small Business Premium」、エンタープライズ向けには「Office 365 ProPlusもしくはEnterprise」といった具合にビジネス向けにはクラウドタイプを提供する予定だ。カスタマープレビュー版(開発版)はすでにダウンロード可能。価格や発売次期は未定となっている。

【関連URL】
・Microsoft Office カスタマー プレビュー
http://office.com/preview/
・Windows 8 Metro スタイル アプリ 開発週間 [TechWave記事]
http://techwave.jp/archives/51740586.html
・Windows 8 Consumer Preview
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-8/download
・デベロッパーセンター ~ Metro スタイル アプリ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/apps/
・MSP フェローシップ募集ページ
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/academic/hh455211

蛇足:僕はこう思ったッス
完全に変わった Office。 カスタマープレビューを早速利用しているが、タッチ操作で、いちいちメニューを覚えることもないため、より幅広い層が高度な機能を使いこなせるようになると思う。クラウド連携で、Dropboxなどの選択はないとのことだが、最近のSkydriveはかなり良くなっているので、乗り換えもありのように思える。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveでは創出支援に注力。エレベーターピッチ絶賛受け付け中! (まずはAirTimeでどうぞ!)

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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