1モニター3000円からできるスマホテスト「UIscope」登場、フィードバックは動画とアンケートで最短3時間で処理可能 【増田 @maskin】

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[読了時間: 2分]

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 指で画面を操作するスマートフォンは、個人向けコンピュータの歴史上最もユーザーと緊密なデバイスだ。それだけにUIデザインは重要で、ちょっとした挙動の違いでユーザーを魅了したり、時には使われなくする要因を与えてしまうこともある。

 自信を持って世に送り出し、ユーザーを獲得したものの、“想定した使われ方をしていない” とサービスを終了せざるを得ないアプリ等は想像以上多く、それを回避するために独自でベータテスターを集めるなどするものの、うまくいかないことが多いのが現実。

 とはいえ有料のユーザーテストは最低でも50万以上と高額過ぎて小規模が基本のスマホアプリチームには手も出ない状況だ。

 そんな中、InnoBetaは2012年10月17日、業界最安値のスマホ向けテストサービス「UIscope」をローンチした。1モニターテストあたりの金額は3000円(受注単位は5テスト以上)で、最短で3時間で操作中のビデオとアンケート結果を取得できる。

600人のテスター、主婦層の丁寧かつ迅速な対応が強みの一つ


 「UIscope」の強みは600名超の優秀なテスター陣。以下のグラフを見て解る通り、女性が多い。主婦層テスターに厚みがあることがサービスの特徴だ。

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 「1つのモニターテストは15分間の使用レポートと5分間で回答するアンケート、計20分で行なわれます。テスターには、当社からUSBカメラを無償貸与し、それを使って操作している様子を録画してもらう仕組みです。これによりスマホアプリのみならず、ウェブサービスなどどんなプロダクトにも対応することが可能です。

 モニターとなってもらうには、まず当社からの試験依頼に対応してもらう形を取り、一定の水準を確保しています。特に主婦層テスターは迅速かつ、こちらが想定もしなかったような指摘をしてくれるなど丁寧な仕事をしてくれるのでサービスの強みになっています」(イノベータ CEO 平石大祐氏)。

 ユーザーテストというと “どうやったらいい?” ・ “参考になるのか?” と思う人がほとんどだが、「UIscope」のテスト結果は動画なので一目瞭然。今やろうとしていることとか、疑問に思ったことなどを口に出しながら操作してくれるため、ユーザーが何を考え、どう感じているかが手に取るように解る。

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 これによりテストのシナリオが「SNSアカウントを使ってログインしてみてください」といったざっくりとしたものでも有効なフィードバックが得やすくなっているし、操作後のアンケートを交じえることで、より的確なテスト結果が得ることができるだろう。

  “何をテストしたらいいのか?” とそれでも迷う場合は、InnoBetaがシナリオ作成などを支援するサービスを展開しているので、それらを利用するのがいいだろう。モニターテストに支援サービスを加えてもコストは数万円のレベル。かつ数時間でフィードバックがあるのなら、スピード重視のスタートアップにも最適だ。

人気イベント「スマホデザイン会議」で業界の知見を集約

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左:InnoBeta CEO 平石大祐氏、右:CTO 有山貴清氏

 運営するイノベータは、人気のイベント「スマホデザイン会議」を主催するなど、その分野の知見を積極的に集めるスタートアップ企業。2012年8月4日に創業後、MOVIDA JAPANから資金調達に成功している。

 彼らは今後1年でアクティブなモニターを1万人まで増加させる考え。スマホのみならず、iPad miniやWindows8タブレットが急増する今後、テスト事業は飛躍的にニーズが高まるという見方が濃厚だ。

【関連URL】
・UIscope
http://uiscope.com/
・「スマホデザイン会議」6/28開催、企画経営層のためのDesign Thinking【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51751466.html
・アプリ運営=客商売、徹底したデザインファーストの大切さ ~「スマホデザイン会議」レポート 【増田 @maskin】 #sdkaigi
http://techwave.jp/archives/51751741.html

蛇足:僕はこう思ったッス
ユーザーテストは手法こそ確立しているものの、テストコーディネーターがどれだけトレンドをつかみ、開発者目線で問題点を堀り起こせるかが鍵となっていた。つまり、よほどいい人に当たらない限り、良いフィードバックは返ってこない。それなのに数十万、数百万という市場価格なのだから非常に敷居が高かった。(僕自身かなり苦労してきました)。InnoBetaのサービスは、クラウド活用型とはいえ、いわゆる低価格て質も低いソーシング型ではなく、主婦という強力かつ優秀なテスターの能力と、スピード重視のスタートアップをマッチングするベストな構図だと感じている。ビデオのフィードバックもすごくいい。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら


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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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