「クソゲーの世紀」、ノンプロ&低コストで勝負するアプリビジネスは成り立つか? 【増田 @maskin】

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[読了時間: 2分]

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 ビッグタイトルがひしめくようになったスマホゲーム市場。

 そんな中、どう見てもネタだろっ! と思えるいわばクソゲーに異変が起っている。“こんな低予算で作ったアプリに人気が出るわけない” という大方の予想を裏切り、多くのミニゲームが健闘しているネタにランキング上位でくい込んでいるのだ。

 そこに目を付けた同人サークル「東京検定研究所」は2012年8月から「激クソゲー」シリーズをスタート。「2000円札探し」「へそゴマ取り」「電話帳激破り」「扇風機気合い止め!」・・と思わずププッとしてしまいつつ、いざ初めて見るとハマってしまう作品を計11本投入。

 最新作「コーラにメントス!」は、ノンプロモーションながら48時間で無料ゲームで50位以内にランクイン。さらにランクを上げそうな様相だ。

広告費をかけずにスマホアプリで勝負する手法を模索


 東京検定研究所は、もともと知育アプリやフリック練習アプリを開発するサークルで、これまで15本のアプリをリリースし100万ダウンロード以上(iOS/Android累計)を提供してきた。

 ゲーム業界での経験も豊富な世永玲生氏がプロデューサーを務めた「親指クエスト」が大ヒット (現在もRPG部門で1位)したことにより、「激クソゲー」シリーズとしてカジュアルゲーム開発をスタートしている。

 
 「iTunesやGoogle PLAYといったスマホゲームマーケットのランキングはミニゲームが不利な情況、そんな中、どこまで成功できるか実験中です」と話すのは東京検定研究所 激クソゲープロデューサー 世永玲生氏。

 「広告費をかけずにiPhoneアプリで勝負するにはユーザーベースの構築が重要。いうことでまずは10本を目標にミニゲームを作りました。これらは全て、発案から開発完了まで1日〜2日という短期間でリリースしています」と開発コスト軽量化も計っているとのこと。

 とはいえ「クソゲー風の良ゲー」(世永氏談)も多く、連続リリースによりユーザーベースが増加することで、初動が早くなるなどのメリットも出てきています」とのことで、今後、これら一連の実験の成果によってはゲームアプリの世界が大きく変動する可能性も出てくる。

東京検定研究所 世永氏プロデュース作品 (iOS)

・2012/08/09リリース:親指クエスト

以下は「激クソゲー」シリーズ
・2012/09/25リリース:脳トレ! ロッカー
・2012/09/28リリース:ちぎっては投げ
・2012/09/28リリース:連続! 居合切り
・2012/10/09リリース:電話帳激破り
・2012/10/09リリース:扇風機気合い止め!
・2012/10/09リリース:モロホシハンマー投げオリンピック
・2012/10/11リリース:2000円札探し
・2012/10/11リリース:極太フランク
・2012/10/11リリース:顔面セーフ
・2012/10/15リリース:カレーのココ壱
・2012/10/15リリース:へそゴマ取り
・2012/10/17リリース:コーラにメントス!

【関連URL】
・東京検定研究所
http://kenteilab.com/

蛇足:僕はこう思ったッス
最近の僕の活動キーワード「マーケティング」観点でとても興味深いトピック。アプリやサービスのビジネスにとって技術は重要だし、デザインも不可欠。しかし、マーケティング感覚が無いとギャンブルになってしまう。「いいものなら売れる」という発想は非常に乱暴な発想だが、「良い技術なら売れる」というのも同じようなもの。はじめにマーケング (もしくは商売の原点)を理解して、その強みを活かす技術やデザインをつくったり、探したりすることは大切。もちろん良い技術やデザインは大切だけど、売ったりビジネスとして優位性を得るために組み込まれたり、主役となったりする場合、マーケティングが主体になるべきだと思う。今回の事例は、「マーケティング感覚とは何か?」を考える上で有意義。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら


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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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