コンペ形式は受託側にプラスとなるか? クラウドワークスもコンペ展開開始 【増田 @maskin】

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[読了時間: 2分]

 サイトのデザインやロゴの作成、アプリやシステムの開発業務などを不特定多数の個人の事業主に対しネット経由で呼び掛けることを可能とするクラウドソーシング・サービス。

 クラウドソーシングは、いわば依頼する企業と、能力を活かして自由なスタイルで働きたい事業主の求める自由な就労スタイルのマッチングサービスと言える。依頼側のメリットとしては、能力のある外部の事業主を、手軽に探し発注することができる点があり、事業主側のメリットとしては、能力次第で勤務場所を問わず働くことができる点などがある。

 しかしながら、業務依頼におけるマッチングの精度を常に高く維持するのは難しい。素晴らしい出会いもあれば、納得のいかない出会いもある。

 その点、クラウドソーシング事業を展開する「クラウドワークス」は本人確認や時給制度でリスクを最小限に抑えようとしてきた。そして同社は2012年12月4日、「コンペ型」の事業マッチングの仕組みを投入することで、さらなる良質な出会いの機会を創出するための一歩を踏み出した。

依頼側と受託側の理想的なマッチング


 コンペ型とは、デザインなどの成果物を多数の事業者に提出してもらい、採択されたものにだけお金を払うという仕組み。

 対象となる業務としてはロゴ・バナー・アプリ・アイコン・ボタンなどのデザイン、名刺やチラシ、写真撮影や加工、そしてイラストやキャラクターデザイン等。来年2013年1月からは、クリエイティブ全般(コピーや社名サービス名など)に拡大する予定。

 利用は本日からで、コンペサービス開始時から複数の大手/有名企業がコンペをスタートさせ、その魅力をアピールしたい考え。一部上々企業であるKLabは公式コーポレートキャラクターのリニューアル案を募集するなど、案件にも力が入っている。

 クラウドワークスは、クローズドβ版のサービスを 2012 年 3 月 21 日に開始。以降 8か月で登録された業務依頼の予算総額は7億円を突破、2700 社以上が利用し、登録会員数は約 1 万名となっている。

【関連URL】
・クラウドワークス
http://crowdworks.jp/
・クラウドワークスが3億円を調達、地方・女性 個の能力にフォーカスした新しい働き方を支援 【増田 @maskin
http://techwave.jp/archives/51767627.html
・「Launch Pad」優勝は初のダブル受賞というハプニング【増田 @maskin】 #IVS
http://techwave.jp/archives/51749831.html

蛇足:僕はこう思ったッス
フリーとしての活動の長い僕はこれまでさまざまなな形態のクラウドソーシング型サービスを試用してきた。まず、案件が安過ぎる点が問題となる (クラウドワークスの場合時給制でそれを回避している) 。コンペもやったことがあるが、大量に成果物を出しても「何でここが採用なの?」というケースを沢山見てきた。クラウドソーシングの場合、良い悪いは、クライアントと受け手の相性によって決定するため、その判断方法を受注側は経験から学ばなければならなかった。
その点、今回のクラウドワークスのコンペで有名企業のコンペを揃えてきたのは良い形式だと思った。少なくともコンペ経験の無い担当者が、個人的な好みで成果を選ぶことはなくなると思うからだ。
この流れは、クラウドソーシングも複数の事業者が市場を作るようになり、その概念の認知がある程度、拡大してきたからだと思う。
クラウドワークス 代表取締役 吉田浩一郎氏は「個人的には、気軽にエントリーして相性が確かめられるので、その上で相性が合った際はリピート発注してもらうような流れにしたい」と語る。その方向は今は適切だと感じている。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。地方から全国、世界へを体現中。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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