Amazonがインド版立ち上げ、2つのサイトを運営する意味とは?【増田 @maskin】

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[読了時間: 2分]

 Amazonは2013年6月5日、インド版 (http://www.amazon.in/) のローンチを発表した。スペインに続く世界で10番目の地域となる。

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 当初取扱うのは本と映像作品(DVDなど)のみで、今後順次カテゴリーが追加されるとのこと。

 実は、Amazonは2012年2月、インドで、価格比較できるサイト Junglee.com を立ち上げている。インドの卸業者は商品情報を無料で掲載でき、店舗EC/実店舗を含めた数百の小売業者が利用している。

 消費者も情報豊富である点と、(カード保有者は限定されているため)注文&購入方法が多様なことから愛用者が増加しており、JungleeのFacebookページには、すでに200万超の読者がいる。

 なぜ、そんな2つのサイトを、同時期に立ち上げたのか?

 考えられる最大の理由は「小売ビッグバン」、小売分野の外資規制緩和だ。ビッグバン発表前に立ち上げたJungleeは価格比較サービスであり、小売ではなかった。

 インド政府は、外資参入で物流網の改善に期待しているとのことで、情報と物流双方で消費者に受けいれられたらこの市場での競争力は極めて高くなるだろう。

 というわけで、Amazonは当面、インド全体の大小の小売業者に対し物流チャネルを提供することに注力するのは必至。

 実際にインド版Amazonで扱う商品は、「出品サービス」もしくは「フルフィルメント by Amazon」と呼ばれるサードパーティ出品者向けの販売支援サービスで提供されており、「まず、物流」という意気込みが見え見えだ。

 インドの人口は2012年の推定値で12億4000万人程度。経済成長率は鈍化しつつも成長しているし、まだ潜在成長力があると考えられる。Amazonはインド全土への販売ができるだけでなく「世界の消費者に販売することも可能になる」と説明しつつ、広大なマーケット攻略に乗り出している。



【関連URL】
・Amazon.in: Online Shopping for Books and Movies & TV
http://www.amazon.in/

蛇足:僕はこう思ったッス
 国をまたがるビジネス展開の最大のチャンスは規制緩和。楽天もインド参入を検討しているとの報道があるし、Yahoo!JAPANもインドへの投資活動を展開している。ユニクロもH&Mも参入する。インド情報通によると「購買意欲が高く、口コミ力も高く爆発する可能性がある」と説明している。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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