カジュアルゲーム機の襲来、スマホとコンソール型のいいとこ取りになるか?【@maskin】

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[読了時間: 2分]

 据置き型(コンソール)ゲーム機のようで中身はスマホ。ゲームの中身はクラウド上に置かれ、ユーザーはいつでもプレイしたいゲームをインターネット経由で入手できる ー そんな新しいスタイルのゲーム機が一斉にリリースされる。

 多くは旧来のゲームメーカーではなく、クラウドファンディングなどで民意によって発案されたものだ。米Googleが同じ領域に参入するという噂もある。果たして本当に人々が求めるものがそこにあるのだろうか。また、スマホゲームのような成長が期待できるのだろうか。

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 写真のデバイスは「OUYA(ウーヤー)」。クラウドファンディングサイト KickStarterで2012年夏、859万ドル(約8億6000万円)以上を獲得したことで注目を集めた。

 本体価格は、コントローラー付きで99.99ドル。バンダイナムコゲームスやスクウェア・エニックスがタイトルを提供。「ファイナルファンタジー」シリーズも配信されるのだが、なんと基本無料のプラットフォームとなっている。

 2013年6月25日から米Amazon.comや北米の大型店で販売開始になるも、あっという間に売り切れとなった。

 Amazon.comのレビューを見ると評価は2分。タイトル供給量の少なさから「時期尚早」という意見と「可能性に満ちている」と絶賛する声がある。



 

メモリスティックサイズのクラウドゲーム機

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 「OUYA」の成功があったからか、既に流通していたメモリースティック型のAndroidマシンを応用してゲームマシン化するケースも出てきている。

 日本で出荷が開始された「「G-Cluster」クラスタ」、「GameStick」だ。

 本体にHDMI端子があるため、そのままテレビ背面の接続ポートに挿入する。ゲームはダウンロードするのではなく、操作画面がストリーミングで配信される仕組み。

 G-Clusterは、タイトルが315円から2940円で購入でき、1年間プレイできる。月額500円のコースでは30タイトルが遊び放題。



 

TVはスマホゲームの流れをつかめるか

 「スマホゲーム・ソーシャルゲームは、いずれ ゲーム そのものの代名詞になる」ーというのは、この数年で急成長を遂げた新興ゲーム開発プレイヤーの談。果たして、スマホゲームの勢いをリビングルームに持ち込めるのだろうか。

 ストリーミング配信でリアルタイムにゲームをプレイできるクラウドゲーミングの老舗 Valve社が運営する「Stream」は、、独自デバイスこそ提供してこなかったが、最近は機器メーカーとの提携するなどTV出力にフォーカスし始めていることを含み、流れは確実にきていると言える。

 また、コンソールゲーム機へのコンテンツ提供は、まず開発者としての参入が困難という問題があった。スマホのOSをベースにすることで、その敷居が下がりより多くのコンテンツを流通することができる期待もある。(ゲーム大手はより簡単に開発参入できるプログラムを提供しているが、うまくいっていない)

 ただ、そもそもスマホが急速に普及する中で、わざわざTVの前でゲームをする人はどれほどいるのだろうか? という疑問もある。G-Clusterは、スマホやタブレットをコントローラ代わりとして使えるオプションを用意しているが、それがどんな反応を得られるか、実際に浸透しないと見えない部分も多い。


【関連URL】
・OUYA | Amazon.com
https://www.amazon.com/dp/B0050SZD18
・日本にも影響ある? ゲーム専用7インチタブレットが6月11日に発売 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51785501.html
・USBメモリーサイズのAndroid端末が密かな人気? 、HDMI接続でPCとして利用可能 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51775757.html


蛇足:僕はこう思ったッス
今、テレビ前が熱い。広告も技術も世界がテレビに注目している。そういう意味では、安価で魅力的なクラウドゲーム機の可能性は極めて大きい。
クラウドである理由はコストダウンという意味もあるが、テレビxネットのイノベーションという世界潮流に乗るという色も濃い。ゲームをゲームととらえるのはもう古いのかもしれない。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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