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「Infinity Ventures Summit 2014 Spring」2日の目玉、スタートアッププレゼンコンテスト「Launch Pad」の12社、6分間のプレゼンテーションが終了したのでショートサマリー&レビューをお伝えしたい。
6分プレゼンテーションのレビュー
WHILL Inc
https://whill.jp/ja/
サマリー&レビュー) 電動の車椅子。すべての人の移動を快適にするというコンセプト。柔軟な操作性とデザインが売り、デザインの良さもポイント。4WDと特殊なウィール。GPS,BlueTooth搭載。各種センサーが移動をサポートする。すでに70プレオーダー、100の代理店からコンタクト。ドイツとアメリカで工業意匠の賞を受賞。市場をこれからどう拡大するのか?また最終的なライバルであるモビリティ大手とどう勝負するのかが気になるところ。
株式会社RINN 「PETLY」
http://petly.jp/
サマリー&レビュー) ペット2100匹、1兆4233億円のマーケットに対し2つのプロダクトと1サービス展開。
「PETLY」:自動フィーダー。残量はLED表示。ネット接続による機能も予定。発売は7月28日、2万9800円。
「COLOR」散歩用ウェアラブルデバイス。歩数と移動距離、睡眠状態、位置情報。
「DOOR」ペットの健康状態を診断。クラウドサービス連携で横断的に情報サービスなどを提供。
ペット市場には意外とハイテク導入が進んでいるが、こうしたITアーリーアダプター的なラインナップがどのように受け入れられるかという部分に注目。
ライフスタイルアクセント株式会社 「Factelier」
http://factelier.com/
サマリー&レビュー) 高級ブランドと同じ品質のシャツ等を適切な価格で提供。211の国内工場をリサーチし、世界のトップブランドに商品を提供している13工場と提携。コラボ型で日本向けの製品を提供している。社長は創業100年の婦人服店に生まれており、こだわりが強い製品開発をしている点に注目。
株式会社ベントー・ドット・ジェーピー
http://techwave.jp/archives/bento-jp-launching.html
サマリー&レビュー) 送料込みで800円。1個からオーダーできる宅配弁当。 しかも20分以内に配達してくれるというもの。「2秒で注文できて2分で届く」というケースもある。バリエーションも増やしていく。ローンチ4月10日は、分速100オーダー。狙う市場は643万人=都内のオフィスワーカー。全国では5544万人=月間10億食。どう市場を大きくしていくか、弁当以外のジャンルに停会できるか気になるところ。
株式会社FiNC 「REPUL」
https://repul.jp/
サマリー&レビュー) ダイエットの家庭教師。クラウドソーシング型で体質にあった食事や運動のアドバイスを得られる。プライシングが9800円、2万9800円、19万8000円で最上位プランも数十単位で売れている。関連商材も手がかており、現時点で利用者の50%が月単価1万円。2兆円の食事定期販売市場へリーチしたい。
プレゼンの情報量が多くて把握するのが大変だったが、要するに全部入りというモデルのようなものか。
株式会社ジーンクエスト
https://genequest.jp/
サマリー&レビュー) 大規模遺伝子解析サービス。4万9800円でキットを購入。唾液をいれて送付。体質や健康リスクなどがわかる。ゲノム解析は遺伝子情報をすべてスキャンするため、学会などで治療方法が解明された際、ゲノム情報からその適用方法を提示できる。夢と可能性を感じられた。取得できた情報をどこまで活用展開できるかが重要に感じた。
FROSK株式会社 「SmartBeat」
http://smrtbeat.com/
http://techwave.jp/archives/apphack14_exhivitors.html
サマリー&レビュー) 初めてダウンロードしたアプリでエラーが出ると、ユーザーの84%は二度と起動しないというデータがある。クラッシュレポートを送付するサービス。多様なプラットフォームに対応。クラッシュ直前の3秒前の画面を保存するなどバグ解消に貢献する。例えば、Google PLAYコンソールで87件のエラーを発見できたとき、SmartBeatでは6358件の詳細エラーを記録できる。品質改善に貢献できる。
日本のアプリはまだまだエラー改善の意識が低いと感じているので、日本のみならず世界展開できるアプリの登場を後押ししてくれるように思う。
株式会社トランスリミット「BrainWars」
http://translimit.co.jp/
http://techwave.jp/archives/brainwars_demo.html
サマリー&レビュー) ソーシャルネットワーク場の友人と脳トレ型のゲームでリアルタイム対戦できる。現在12種類のゲームがあるが、今後増やしていく。非言語であり、年齢や国籍を超越してカジュアル対戦できる。リリース後、15か国に浸透。評判は95%ポジティブ。トップは1日100プレイ。目標は500万DL。シンプルで考えられた世界観。今はまだヒヨコのようなもので、今後の成長に期待。
株式会社Emaki
https://play.google.com/store/apps/details?id=me.emaki
サマリー&レビュー) プライベートな写真を共有したい。グループで写真を共有するアプリ。複数の人が一つの場所にアップロードする。自動にどんどんアップロードされるので手間がない。全てが共有されていくので、意外な(選ばれていない)写真も得られるというもの。AndroidとiOSでリリース。いわゆる改善もののアプリだが、どんなニーズがあるか。
株式会社ラクーン「COREC」
http://www.raccoon.ne.jp/company/service/corec.html
サマリー&レビュー) クラウド発注サービス。受発注の70%が非効率なプロセス。バイヤー&サプライヤーで導入されていてもツールが違うという問題がある。CORECでは旧態依然とした方法を取り込みつつ、より便利に発注ができるようになる。全て無料だがより便利に利用できる有料オプションも提供する。双方にメリットがあることで、プラットフォームとして浸透させるという考え。リリース2か月で500社に導入。うまい仕組み。導入企業獲得コストをどこまで下げることができるかがベンチマークになりそう。
株式会社 リクルートライフスタイル「Airレジ」
https://airregi.jp/
サマリー&レビュー) 業務効率化と集客支援。スマホカード決済「Square」や会計サービス「フリー」とも連携。決済はiPadだけでOK。予約台帳の機能もある。別途契約でAirWalletとというリクルートコインを活用した集客機能を利用できる。予約台帳の空室空席を埋める施策をシームレスに実行できる。310事業所がターゲット。サービスの完成度の高さ、リクルートの営業網を踏まえるとまだまだ成長しそうなサービス。
株式会社スペースマーケット
http://spacemarket.co.jp/
サマリー&レビュー) 映画館、古民家、野球場、ホールなどあらゆる空きスペースを貸し借りできるサービス。貸し手としては保有スペースの紹介だけでなく、各スペースごとの予約から決済、売上管理まで全てカバーしている。開始わずか3週間で見積総額は7500万円。価格の20ー25%が手数料。イベントの場所探しというプロセスをカバーしたいとのこと。本当に多様なスペースが掲載されているが、コアカテゴリーがどこになるか?どう成長するかに注目される。
イタンジ株式会社「HEYAZINE」
http://itandi.co.jp/service/
http://itandi.co.jp/
サマリー&レビュー) 引越しがなどの料金の高さは、不動産取り引きは内見が必要という条件があるから。セルフ内見、つまり顧客が自分で内見しにいくモデルで切り込む。その方がユーザーメリットがあるとい主張。HEYAZINEは成果報酬1万円を得るモデル。スマートキーを開発する予定とのことだが、結局、物件で何かトラブルがあった時どうなるか、勝手に撮影などの利用するケースも出てしまいそうなので、その辺の対応が気になるところ。
株式会社ietty
https://ietty.me/
サマリー&レビュー) 地上げなど不動産業界から2012年に起業。複雑な業界のやりとりを回避して適切に検索できるサービス。条件を選択して不動産を検索し内見の予定なども完結する。2013年10月にリリース、33倍の成長。「ietty BIZ」を本日リリース、仲介手数料を50%にするというもの。iOSアプリも2014年6月にリリースする。手固いが信頼さえ獲得すれば、成長の原動力となりそう。
モノから不動産、アプリ、それぞれが現実の生活にどれだけのインパクトがあるかを明確に描いた素晴らしいプレゼンテーションのオンパレードだった。はたして優勝は??
【関連URL】
・勝は誰か?「Launch Pad」スタートアップ14社のピッチバトル、 Infinity Venture Summit 2014 Spring 【@maskin】 #IVS
http://techwave.jp/archives/launchpad_ivs2014spring_starting.html
・Launch Pad
http://www.infinityventures.com/ivs/launch/