Pluto(プルート) は 全てをスマート家電にするクラウドリモコン【増田 @maskin】

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[読了時間: 2分]

 エアコンにテレビにオーディオ。最近は照明までリモコン制御が可能になっており、テーブルの上がリモコンだらけという人も多いのではないだろうか。

 そんな中、クラウドと連携し、あらゆる家電をスマホやパソコンから統合的に操作できるようにする「Plutoステーション」が脚光を浴びている。

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 「Pluto」は、4ポートのハブのような小さなサイズのデバイス。

 これをテレビの正面などの位置に配置する。背面のコネクタにEthernetケーブルと電源を挿し込めば設置完了だ。

 その後、Plutoのウェブサイトでデバイスを登録すれば、スマホやパソコンからテレビやエアコンなどを操作できるようになる。

 主要なメーカーのテレビや録画機、エアコンであれば、ウィザード形式でメーカーなどに答えていくと適切なものが選択できる。AppleTVの操作も可能だ。

 リモコンはのような画面になる。スマホのリモコンを押すと、PLUTOがリモコンの赤外線信号を発信する仕組みだ。

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 これらはスマホのウェブブラウザから利用できるが、iPhoneアプリだとさらに快適。 ウェブのリモコンなので、もちろんパソコンやタブレットからも利用できる。複数のリモコンを統合できるため、リモコンが不要になるという夢のような製品なのである。


クラウドである理由

 なぜクラウドかというと、実はスマホやパソコンが「PLUTO」と直接通信をしておらず、クラウド上のサービスを経由して操作命令を送付しているからだ。

 つまり、冒頭の説明図は利用イメージこそ伝達わるものの、正確とはいえない。PLUTOと家電は同じ室内に設置されている必要はあるが、スマホは外出先からでも利用できるからだ。つまり、オフィスにいる際「あれちゃんと電源切ったっけ? 念のためにもう一度OFFにしておこう」とか、帰宅途中に「家についたら最適な温度になっているように、今のうちにエアコンをONにしておこう」といった使用方法が可能になる。

 また、クラウドだからこそ、「1対多」「多対1」といった組み合わせも簡単。

 一つのデバイスを家族全員でコントロールしたり(喧嘩になりそう)、一人で複数の家電を操作することもできる。

 テレビや録画機、エアコンなど、新しい機種であればスムーズに利用できるようだ。もし、プリセットされていなくても、PLUTOにリモコンの赤外線信号を読み取らせることでその情報を学習して使用できるようになる。

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家電業界の中で異端の存在でありたい

 PLUTOは大学生を中心としたメンバー3人のチーム。

金田賢哉
代表取締役 (サーバー担当)
東京大学大学院工学系研究科航空宇宙学専攻修士課程修了

業天亮人
取締役 (セールス担当)
東京大学工学部精密工学科。

市東拓郎
取締役 (ハードウェア担当)
電気通信大学情報システム学研究科情報ネットワークシステム学専攻博士後期課程在学中。

 スマート家電の普及については、安全面かから経産省が規制をかけていたが、2013年1月の緩和発表を受け個人のエンジェル投資家から資金を調達するなどして、国内生産で製品を出荷までこぎつけた。安全面については、ストーブやヘアアイロン等、火災につながるような家電の制御に対応させない考えで、それらの使用の禁止を利用規約にも盛り込んだ。

 リモコンの統合は、類似する製品もいくつかあるが、本体価格の安さやデバイスのシンプルさ、そしてスマホUIの良さ、サービス設計のうまさなどが評価されつつある状態。

 取締役 業天亮人 氏は「ご家庭などで手軽に導入できることが評価され、マンションや介護施設への導入もスタートしました。複数人での使用や複数の部屋で利用できることが施設での導入への強みとなっています。また、リモコンを探すことが大きな負担となる方にも評価されています」と説明する。

 現在、Plutoは、法人への営業に注力し、いくつかの新製品も開発中。今後、インターネットと生活をつなげて便利&快適にするスマートアイテムを出していく考えだという。
 




【関連URL】
・お使いの家電がスマート家電に進化するサービス 「Pluto ステーション」 | Amazon.co.jp
https://www.amazon.co.jp/dp/B00A2H5HZY/
・Pluto(プルート)— クラウド型リモコン
https://pluto.io/

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin2011009rev.fw ご存知の人も多いと思うが、家電の遠隔操作の実装については、2012年に発売予定だったパナソニックが経産省製品安全課の指摘で、当該機能を削除する事案が発生した。その後、2013年1月に規制緩和となり、現在は「パナソニックスマート」として大々的にアピールしている状態。
正直言って遠隔操作は慣れるまでは不安があるが、いつも側にあるスマホから全家電を制御できるのは快適そのもの。今後、確実に大きな波が起るに違いない。PLUTOは、あらゆる家電をスマート家電にするというもの。この価格(12800円)、そのシンプルさ、からもその潮流の先頭に立つ製品と言えるだろう。期待するのは、より多様な製品ラインナップと、それを組み合わせて使用できる半DIYの使い方。こうした動きは世界中にあるが、スタンダードはまだないように思うので、期待したい。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演している。現在、TechWaveをリボーン中。中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。(@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中)
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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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