レゴや絵本をIoT化させるおもちゃ「toio(トイオ)」発表、ソニーの最新テクノロジーを活用

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ソニーは2017年6月1日、子供が創造性を発揮できるおもちゃ「toio(トイオ)」を発表しました。

「toio」は、車輪を持った2つのロボットキューブとリング型の2つインターフェイス、そして専用のマットやカード類を使って、おもちゃや工作したモノをIoT化させるプラットフォームです。


ロボットキューブには様々なセンサーが搭載されており、「toio」専用として用意されたマットや絵本、カードを精密に認識することが可能です。例えば、マットのどこにロボットキューブが置かれているか、といったことも正確に得ることができます。

このロボキューブにおもちゃを乗せたり貼り付けることで、IoTおもちゃに変身させることができます。ここではレゴブロックの装着例を紹介しますが、実際にソニーはレゴジャパンと正式に連携してバンドルバックなども展開します。

2つのリングコントローラは掴むだけでなく、腕に通して振ったりとさまざまな動きに反応する仕組みになっています。例えば、リングを腕に通してロボットキューブを手に持って遊ぶといった組み合わせも可能です。

ロボットキューブは中央のコンソールと通信を行い、あらかじめ組み込まれた動作をすることができるようになっています。動作はゲームのカートリッジのような形で提供され、本体コンソールに接続して使用します。例えば、二つのロボットキューブを対戦させるようなことも可能です。

動きのプログラミングは完全に自由というわけではなく、対応するコンテンツパックの中に組み込まれているものを利用する形になります。直近では基本的な動画が入った「トイオ・コレクション」(推定価格5000円前後)とピタゴラスイッチの制作会社監修の「工作生物ゲズンロイド」(推定価格4000円前後)が提供されます。

ソニー株式会社 新規事業プラットフォーム 新規事業創出部 統括課長
田中章愛 (たなか あきちか)氏

コンテンツはこのようなパッケージで提供され、説明書となっている絵本のようなページをロボットキューブでスキャンするとプログラムされた機能を実行することができるようになっています。

新規事業創出プログラムの本丸

「TOIO」は、ソニーグループの金融やエレクトロニクス、エンターテインメントなどさまざまな事業領域の垣根を越えた「新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program=SAP)」を通じて誕生した製品です。

最近ソニーグループとしては、SAP発の製品としてスマートフォンと連携してプログラミングができる電子タグ「MESH」や、ソニーとしてロボット・プログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」といった教育系製品をリリースしてきました。

SAPは2014年4月にスタートしたプロジェクトで、東京・品川にあるソニー本社には社内外の共創を目的とした「CreativeLounge」が設立されています。すでに3年が経過するプログラムですが、注目を浴びるプロダクトも出てきており、決算発表でも平井社長が「新規創出のサイクルが生まれ存在感が出てきた」と発言していました。

「TOIO」は、SAPプロジェクトの立ち上げ期から活躍するソニー株式会社 新規事業プラットフォーム 新規事業創出部 統括課長 田中章愛氏入魂の企画で、社内外から「SAPプロジェクトの本丸」と評価される声が出ていました。

toio(トイオ)まとめ

「toio(トイオ)」とは一体何なのでしょうか?箇条書きで整理してみました。

・おもちゃや工作したものに命を与えるプラットフォーム
・2つのロボットキューブにモノをくっつけて動かすことができる
・ロボットキューブは専用のマットやカード、絵本などに特殊な方法で印刷された情報を読み取る機能がある
・2つのリングにはボタンや加速度センサーがありさまざまな動作を認識でいる
・本体はそれぞれと通信してさまざまな処理や反応を楽しむことができる
・動きはコンテンツタイトルとしてカートリッジや各種素材(マットやカードや絵本など)の組み合わせ
で提供される
・コンテンツパートナーはレゴジャパンやバンダイ、ソニーミュージックが表明
・独自にコンテンツを作ることは現時点では不可能

実際どんな動きをするかについてはこれらの動画を見ていただくのが一番いいと思います。


「toio(トイオ)」本体セットは市場推定価格2万円前後で発売予定です。ソニーのECサイト「FirstFlight」では先行販売がお得な価格で始まっています。特に初回200個限定の「全部セット」は、toioセットに加えレゴ製品と追加コンテンツ2つが含まれており価格が2万5855円(税込み)とかなりの値頃感になっています。予約期間は本日2017年6月1日から6月30日まで。出荷は2017年12月1日を予定しているとのことです。

【関連URL】
・TOIO
https://first-flight.sony.com/pj/toio

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin-bit-2016 いわゆる知育系テックおもちゃとは一線を画するプロダクトという印象でした。モノとソフトウェア(プログラム)が融合する絶妙のバランスを持つ世界観は、新しいソニーを期待するのに十分のように思いました。なお、キューブがマットや紙を認識するのがこのプラットフォームの一つのキモではありますが、単なる印刷パターンをカメラで解読するというものとは違うソニーの基礎技術が使われているとのことです。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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