ファイルのやりとりを簡素化する「Upspin」

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大きなファイルサイズのデータを誰かに送る時、みなさんはどういった方法を利用するでしょうか?

日本で時々目につくのは“ファイル転送サービス”とよばれる一時預かり所。数メガのファイルを圧縮して、かつ “ファイル転送サービス” にアップロードして、その保管場所のURLを相手に送付するというもの。

おそらく、勤務している会社もしくは送付先のメールシステムの制限やデータ通信量に配慮したものだと思いますが、大切なデータを一時預かり所に置いたままにすることに少し不安を感じることもあります(実際に自分に関係のない機密データを直送されたこともあります。パスワードをかけられるサービスもありますが、同じメールで送られてくることもあるので意味があるかどうかわかりません。何よりスマホで受け取れないこともあるのが痛過ぎます)。

セキュリティレベルが比較的高く開封できる権限を付与できるファイル共有サービスなどもありますが、企業が使用を禁止していることもあるなど、とにかくファイル送信については利便性が高く、かつ統一された方法がないのが現状です。

そこでGoogleは、送信したいファイルに、URLのようなグローバルな住所(名前空間)を付与することで、ダウンロードやアップロードを気にせず、許可を得た人だけがアクセスできるようにするオープンソースのプロジェクト「Upspin」をスタートしています。

例えば、「file」という名前のファイルをこのような形で表現します。

maskin@example.com/dir/file

この「file」へのアクセス権限を付与された人は、この住所へアクセスすることでファイルを取得できるようになります。

「Upspin」では、独自のファイルシステムを構築できるフリーソフトの「FUSE (Filesystem in Userspace) 」を使用し、クラウドサービスを介することなく、暗号化されたパイプでエンド・ツー・エンドでやりとりをすることができます。

ただ、「Upspin」はグローバルのファイルシステムを構築しようとしているのではないそうです。セキュアかつどこでも使えるファイル送信&共有のための一連の仕組みを提供するに留まるとのことです。

【関連URL】
・Another option for file sharing
https://security.googleblog.com/2017/02/another-option-for-file-sharing.html

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin-bit-2016 仕事柄資料などのファイルを受け取る頻度が高い方だと思う。正直言ってファイル転送サービスは本当に面倒なので、そのまま添付か共有サービスへの切り替えをお願いすることが多い。「Upspin」はまさに、こうしたファイル送信&共有の断片化を解消するためのプロジェクト。おそらく、この仕組みの上に、別のサービスが連携してくることになるのだろう。安全にかつ効率よくファイルのやり取りができることは、すべてのデジタル活用者や労働者にとってプラスになると思う。
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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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