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ドイツ・フランス・ベルギーに囲まれ、国土の総面積が2586平方キロメートルというヨーロッパの小国ルクセンブルク。
東京都の面積が2188平方キロメートルで、プラス約15%ほどの大きさの国家だ。
しかしながら、高速ネットインフラやネットビジネス優遇税制、各種法整備からSkypeが本社を構えたことでも有名で、現在もAmazon.com、eBay、PayPal、Rakutenなどが事業を展開するなど、ヨーロッパのIC企業集約地として注目されている。
そんなルクセンブルクで2013年6月19日から20日にかけてイベント「ICT Spring Europe 2013」が開催される。ブース展示とピッチの構成で、世界60か国から業界関係者3500人が参加予定。日本からはスタートアップ企業が出展する。
4回目の開催となる2013年の主要テーマは “Mobile Opportunities” と“Gaming”。
さらに Beyond Entertainment、Internet of Everything、Digital Content、Lifestyle revolutions、Social Networks、B2B revolution、Leading Action Security、Mobile Payments、Financial Systems といった多様なテーマでスピーティやパネルディスカッション、ブース展示が展開される予定。
日本からのスタートアップ出展は、打倒スカイプをかかげるチャットワークを筆頭として、先日日本マイクロソフトのInnovationAwardでも注目されたアシアルの開発支援サービス「monaca」などサービスとしての完成度も高い強者揃い。
★ 日本からの参加チーム
・チャットワーク「ChatWowk」
打倒スカイプを掲げるビジネスコミュニケーションツール。2013年6月現時点で20万ユーザーが利用中。シリコンバレーに拠点、シンガポールに代理店を持ち、軌道に乗り始めた世界展開において、ヨーロッパ展開での足がかりを得るため今回のイベントに参加。
なお本日付けで欧州における本格展開を表明している。
http://www.chatwork.com/ja/
・ねこじゃらし「CoreDrive」
ファイルをドラッグするだけでクラウド上に保存できるストレージサービス。当初から世界向けにサービスを展開しているが、実際に海外の方の反応を得るために参加。
・ガルチ
ゲームソフトウェア開発・グラフィックデザイン・ゲームソフトウェアデザイン。コンシューマ向け・スマートフォン向けゲームの請負企画開発。スマートフォン向けゲームの、日本市場リリースに向けてのコンサルティング、プロデュースを展開してきたが、今後は世界向けたコンテンツ開発を展開する。ルクセンブルクでの日本のゲーム開発会社の進出は初とのこと。
・Skeed 「高速ファイル転送ソフトウェア」
高速ファイル転送技術「SkeedSilverBullet」を展示。インターネット経由で、5倍から100倍の速度でファイル転送が可能。日本発の技術力を世界にアピールする。
・AddQuality 「4Pass」
ユーザーにとって最適なPassbookを提供するサービス。嗜好パターンを把握し、常に最適なクーポン等を独自アルゴリズムで提案する。美しいUI設計と検索など充実した機能が特徴。
https://www.facebook.com/get4pass
・アシアル「monaca」
モバイルアプリ開発プラットフォーム「Monaca」。2013年夏に正式版、有償版の提供を開始する予定で、このタイミングで海外展開に注力したい考え。欧州でのアライアンスパートナー獲得を狙う。
http://monaca.mobi/?lang=ja
http://youtu.be/Y_rhR0jlaxs
・エニドア「Conyac」
ご存知クラウドソーシングの翻訳サービス。スピーディに品質の高い翻訳の提供。
https://conyac.cc/ja/personal?site=1
・BHI「Swingmail」
メールとSNSメッセージをまとめるiPhoneアプリ「Swingmail」(7月リリース)。「リアルタイム送受信」「複数サービスをまとめた一つのInbox」「オンラインと位置情報から学習するアドレス帳」の3つを特徴としたスマホネイティブなアプリとしてアピール。
上で説明したチーム以外にも、多くの日本人が参加するとのこと。
引き続き現地からレポートを公開していきたい。
【関連URL】
・ICT Spring Europe 2013
http://www.ictspring.com/
・~ICTスプリング2013~ 日本のスタートアップ参加企業が決定!
http://www.investinluxembourg.jp/%EF%BD%9Eict%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B02013%EF%BD%9E%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E5%8F%82%E5%8A%A0%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%8C%E6%B1%BA%E5%AE%9A%EF%BC%81
・ルクセンブルク IT情報 | Facebook
https://www.facebook.com/pages/%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF-IT%E6%83%85%E5%A0%B1/514956315215934
・ルクセンブルク経済通商省 東京貿易投資事務所
http://www.investinluxembourg.jp/
国民のほとんどが英語・ルクセンブルク語・ドイツ語・フランス語の4カ国語を話すという地域。給与所得者のうち45%が越境して通勤しているとのことで、いろいろな意味でハブ的な地域になっているようだ。僕自身はSkypeのヘッドクォーターが置かれているということで知っていたが、彼等の創業当時、実際のHQ機能はロンドンだとのことでルクセンブルクは法的に設置しているというような話だった。シンガポールと似た位置付けなのだろうか。
いずれにせよヨーロッパのITハブとしての位置付けはより明白になっていきているのは間違いない。日本スタートアップがどんな形で評価されるのか注目したい。
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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