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米Twitter社は、ミニブログサービスTwitterのタイムライン(投稿の羅列部分)上での広告配信を基本的に禁止するという新方針を公式ブログで発表した。無料のTwitterクライアントを利用するとタイムラインの先頭に広告が表示されることがあるが、こうした広告は禁止される。米国にはこうした広告を配信するベンチャー企業が登場しているが、今回の新方針で大打撃を受けることになりそうだ。
一方、タイムライン周辺のバナー広告や、ユーザー自身の判断でTweetとして流すペイ・パー・ポスト(報酬を受けた投稿)広告やアフィリエイト広告は認められるもよう。株式会社オプトのペイ・パー・ポスト型広告サービス「つあど」や、デジタルガレージのアフィリエイト広告サービス「つぶレコ」が禁止されることはないようだ。
Twitter社自身の広告配信サービス「Promoted Tweets」は、ユーザーがTwitterを検索した際に、検索結果の先頭にTweetの形を取った広告が表示されるというもの。ただこのTweetが広告であることは明記される。またこのTweetがクーポン情報などのようなユーザーにとってメリットのあるものであれば、ユーザーがこれをRT(再Tweet)して自分のFollowerのタイムライン上に配信できるようになっている。ユーザー自身のRTという形で広告Tweetが配信されることがあるわけだ。
Twitter社は、「ユーザーのコンテンツの尊重」「ユーザーエクスペリエンスの尊重」という2つの基本方針を掲げており、ユーザーの判断で広告Tweetを流すことは許されるものの、タイムライン上のTweet自体を広告にすることは認められないとしている。
またTwitter社は、タイムライン上での広告配信を禁止してもTwitterのエコシステムには数多くのビジネスチャンスの領域が存在すると主張。同社自体の収益を確保するためにPromoted Tweetsで広告の領域に進出したものの、同社がすべてのビジネス領域に進出するわけではない、としている。広告以外に成立可能な具体的なビジネス領域としては、Promoted Tweetsを取り扱う代理店業務、特定のユーザー層にターゲットを絞ったTwitterクライアントサービス、データ解析サービスなどを挙げている。
【追記】
ペイ・パー・ポストやアフィリエイトはOKという認識で記事を書いたんですが、ネットを見渡すとNGっぽい論調の記事もあります。間違ってないとは思うのですが、念のためほかの記事と読み比べてみてください。また日本のTwitter関係者から正式な発表もあるかと思います。日本語での正式発表があればまたお知らせします。
TechCrunch
「長期的ユーザー体験が第一」―Twitter、サードパーティーのタイムライン内広告を全面禁止
その重要な決定とは、「Twitter APIを利用するいかなるサービスにおいても、Twitter独自のPromoted Tweets広告以外のあらゆるサードパーティーの有料広告をツイートとしてタイムラインに挿入することを認めない」というものだ。この方針変更に沿ってAPI利用約款は改正されることになる。
秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ
ツイッター社、他社がつぶやきをお金で売買するのは許さん、と公式ブログで表明
昨日、日本のネット広告2位のオプト社らが「つあど」というPay Per Tweet(ペイパーツイート)のサービスを発表したばかりですが、出鼻をくじかれたというところでしょうかね。
広告ネットワークをタイムラインに挿入すればAPIの利用を停止するというやり方ですので、ユーザー自身がペイ・パー・ポストやアフィリエイト広告を発信することを止める手立てはないと思うのですが。それに「つぶレコ」をやっているデジタルガレージは、Twitter社と資本・業務関係にあるはず。露骨な形で自社関連サービスだけを認めて、他社を締め出せば大問題になると思うんだけど。
【追記2】
やはりペイ・パー・ポストやアフィリエイトはOKのようです。米search engine landがTwitter社からこの件に関して以下のコメントを引き出しています。
We don’t seek to control what users tweet, and users own their tweets.(ユーザーのTweetをコントロールするつもりはない。Tweetはユーザーのものである)
個人ユーザーが報酬を受け取ることを条件に広告Tweetを流すことはだいじょうぶなようです。
またそうした個人ユーザーを募集して広告Tweetを流すサービスを提供する業者も今回のルールには抵触しないようです。もしfollowしているユーザーが広告ばかりをTweetし始めれば、そのユーザーのfollowを止めるだけでいいからなのでしょう。
ただTwitter社はできるだけタイムラインから広告色を排除したいようですし、自社以外の広告の仕組みなら、なおさら排除したいところでしょうから、いずれペイ・パー・ポストやアフィリエイトを排除する可能性は残っている、とsearch engine landは指摘しています。
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