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バーコードやQRコードといった二次元バーコードは、使い方によっては便利だが、認識の速度や精度にストレスを感じることも多い。ところがこの写真のように、「カラービット」という技術を使用すると、同時に200個ものコードを認識することができてしまう。
写真は、先週開催された「第2回スマートフォン&モバイルEXPO【春】」で実際にデモしていた内容。iPhoneの専用アプリから、紙に印刷された複数のカラービットのコードを瞬時に認識してしまうというもの。
QRコード等のように、カメラの映像をフレームに合わせるといった作業は全く不要で、ほんの一瞬カメラをかざすだけで認識する。もちろん、それぞれのコードは異なる情報が保存されており、それも認識してしまう。
情報量は少ないが、同時認識はパワフル
難点といえば、QRコードなどと比較して格納できる情報量が少ない点やライセンス料金があげられるが、用途によっては、これまで考えられなかった発想を実現することができる可能性が高いため、ニーズがありそうだ。
すでに、カラービットを応用した荷物入出庫管理やカルテ管理が実用段階にあり、また、任天堂はニンテンドー3DSのミドルウェアとして採用しており、ゲーム「新・光神話 パルテナの鏡」のARカードに利用されている。
連続する赤・青・緑のパターンを認識
カラービットは、赤・青・緑という3色のドットを利用して情報を表現する。ルールとしては “ドットが隣接している” ということと、“一筆描きで完結している”というものがある。そのルールさえ遵守していれば、以下のような自由なデザインやレイアウトのコードを作成することもできる。
応用例としては、ニンテンドー3DSの例のように、一見すると一筆描きとは思えないような絵柄にも展開することが可能。また、アニメーションのように動きがあるものでも認識してくれるため、ショーディスプレイやテレビ番組などでも活用できそうだ。
【関連URL】
・B.CORE Inc.
http://www.colorbit.jp/
展示会では、薬の小瓶のようなものが沢山ならんだ標本や書棚を一瞬でスキャンするデモを行なっており、パッと見ではスゴ過ぎて何かわからないくらいだった。クラブなどの強烈なカラーライトでは認識できないが、日常生活で使用する範囲であれば問題ないとのこと。応用の範囲は色々と考えられそうだ。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。大手携帯キャリア公式ニュースサイト編集デスク。TechWaveでは創出支援に注力。