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車依存度が高い地方都市は、高齢化にともない移動問題が深刻化している。車中心で発展した都市の公共交通機関はきめこまやかな対応が不十分で、結局、立つのもおぼつかない高齢者が危険を承知で車のハンドルを握っている。当然ながら事故は多発で、死亡事故の大半を高齢者が締める都市も多い。
そんな中、2016年2月26日、富山県南砺市はUber Japanと提携し、タクシーの配車やボランティア市民ドライバーによる助けあい型交通の実証実験を開始すると発表した。
自家用車をシェアリング
富山県南砺市が考えるのは新たな地域公共交通の推進だ。今、地方では運転免許を返納した高齢者も増加しており、その代替手段がタクシーになっている。タクシー会社も免許返納者に対する割引プランなどを用意しているが、それでも日々の生活で使用するには高額で、そういったニーズに対応するほどタクシーの台数があるわけでもない。
Uberは、ご存知の通り、スマートフォンでハイヤーやタクシー手配するサービス。海外の国や地域地域ではシェアリングサービスや公共交通網などに着手するなど、クルマをベースとした新たな交通網の騎手となっているが日本の規制の中ではなかな革新的なことはおこっていない状況。
両者が抱える課題と可能性が必然ともいえる邂逅を果たしたのが今回の提携といえる。Uberと協力することで、富山県南砺市はタクシー配車の利便性を高めるだけではなく、ボランティア市民ドライバーによる自家用車をシェアする形の無償交通の実証実験を南砺市で実施することになった。
【関連URL】
https://www.uber.com/
筆者の住む栃木県宇都宮市は全国有数の車社会。一人1台以上車を所有する200万都市だ。新幹線も停車するし電車もバスもそこそこ走っているが、駅中心で発展したハブ都市ではないため、県内での移動に車は絶対的に欠かかせない。ところが、車がないといけない場所がおおい。公園や公共の遊園地ですらバスがなかったりする。財政がきびしい地方は採算の問題があるが、深刻な社会問題になっている。
そこでみんな車を使用しなくてはならないのだが、高齢者の運転は本当に危険だ。フラフラしたり、急加速急停車、時には信号を見落とす。高齢者が多い日中はなるべく市街地を車で走行してくないと思っている。常づねシェアリングサービスやコネクテッドカーなどクルマ関連のIT革命はまず地方で、と考えてきた。
だからこそ今回の実験は大きな意義があると思う。