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大手タクシーアプリUberと、ロシア最大の検索エンジンであるYandexが保有するYandex Taxiが、2017年の7月に決定した業務提携として今年の6月前半に両社のサービスを統一のプラットフォームに移行する見込みだ。
共通のプラットフォームにより両社の間でオーダーの分配、ルート修正、ピーク時の価格調整に役立つとしている。
新たなプラットフォームはロシアをはじめ、ベラルーシ、アルメニア、ジョージア、モルドバ、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、ラトビア、エストニア、アゼルバイジャンで利用される。
なお、現在はテスト運行がロシア国内のボロネジとウファで行われている。
従来UberまたはYandex.Taxiのどちらかのみを利用していたドライバーが今後どちらからのオーダーを受け取れるというメリットに加え、ボロネジとウファでのテストではオーダーから配車までの時間が4-5分だったものが3-3,5分と短縮されており、これまでの課題であった配車まで顧客を長時間待たせてしまうという事態を解決することになる。
【関連URL】
・[公式] Tandex.Taxi
・[Rusbaseの記事] «Яндекс.Такси» и Uber объявили о запуске единой технологической платформы
蛇足: 僕はこう思いました
ユーザー目線で見るとUberは、本来の配車地点とは別の場所に車が来たり、乗車していないのにすでに乗車ステータスになってしまったりと、システム的な不具合が度々見られました。プラットフォームの統合でユーザーの利便性向上は期待できます。一方でYandexの戦略は、市場の寡占化を生み、正しい競争環境を生み出さないのではないかとの懸念もあります。Yandexは他のサービスでも同様の戦略をとっています。同社の市場参入は、市場拡大の兆しとも取ることができ、市場参加者の間では賛否両論分かれています。