3/27のセミナーには申し込みが殺到したようで、知り合いから「主催者に直接お願いしたんだけど、キャンセル待ちさえさせてもらえなかった」という話を聞きました。参加できなかったみなさん、申し訳ありません。また4/9のセミナーにも間に合わなかったみなさんにもお詫び申し上げます。
本日から4/18のセミナーの参加受付が始まりました。今回は募集が150人とそれなりの規模ですのでだいじょうぶかとは思いますが、このテーマでの東京での公開セミナーは恐らくこれが最後になりますので念のためお急ぎください。
申し込みはこちらから。
アーカイブ 3月 2008
福井でも講演させていただくことになりました。参加料2000円(飲食費込み)って!やすっ!!
福井の方は、ぜひどうぞ。申し込みはこちらから。
第1回アップグレードふくい
テーマ:テクノロジーになる広告と、経済のリワイヤリング -360度マーケティングの最先端で見えてきた次のビジネスチャンス-
【日時】2008年4月25日(金)18:00-21:30
【講師】湯川鶴章 氏
時事通信社 編集委員
講師プロフィール
【会場】福井県産業情報センター(坂井市丸岡町熊堂)
【参加料】2,000円
セミナー参加料、交流会飲食費を含みます。
当日、受付にてお支払いください。
【定員】50名
当日スケジュール
* [受 付]17:30-18:00
* [セミナー]18:00-19:40(1F マルチホール)
* [交 流 会]19:50-21:30(2F レストラン グレイズ)
昨日は、広告系ブロガーとAMNの共催の勉強会で講演してきました。
会場の高層ビルの1階エレベーターのところには「湯川鶴章氏の勉強会」という立て看板があり、ちょっと引いてしまった。
わたしが講演する勉強会なんですが、恐らく一番勉強させていただいたのもわたしではなかったかと思います。
講演告知からあっと言う間に満席御礼になっただけあって、参加者は情報感度の高い方たちばかり。
織田浩一さんなどの広告系の有力ブロガーのみなさんを始め、デジタルサイネージの専門家、モバイルの専門家、ウェブ解析の専門家、ウェブ製作の専門家、システム開発の専門家、ベンチャーキャピタリスト、リサーチャーなど、最新の情報と知見をお持ちの方ばかりが参加。それぞれの分野で、わたし以上に詳しい方ばかりでした。
いつものごとく「そんなわけないだろうよ」というようなぶっ飛んだ話をしてきたわけですが、数多くの有益な情報をいただきました。
反響がブログなどに出始めていますが、鋭いツッコミをいただき、うれしい限りです。今のところ、ここなどが特におすすめ。
ウェブを変える10の破壊的トレンドの著者の渡辺弘美さんにお会いできたのも、うれしかったです。
主催者、参加者のみなさん、ありがとうございました。
満員御礼。3/27のセミナーに続いて4/9のセミナーも定員に達したため、参加受付を終了したそうです。次の公開セミナーは4/18@六本木です。こちらはまだ受付を開始していませんが、週刊広報で告知されています。受付が始まりましたら、またお知らせします。
デジタルサイネージの中でも、最も消費行動に近く高い効果が期待されているのが、小売店舗に設置されたデジタルサイネージである。
小売業専門のコンサルティング会社Platt Retail Instituteのスティーブン・プラットさんは、業界誌cleverdisの2008年1月号の中のインタビューで、次のように語っている。
「ストアは、消費者とマネーと商品が出会う場所。そこでメッセージを発信するのだから非常に効果的です。広告の効果があるのかないのか、あるとすればどの程度の効果なのかを分析することができるようになれば、ストア内のデジタルサイネージの広告市場の規模は2年以内に非常に大きなものになります。5年以内に市場規模でテレビを抜くでしょう。間違いありません」。
広告系ブロガー有志とAMN共催の勉強会のお知らせをしたばかりですが、あっと言う間に定員に達したようです。参加をご希望された方で、申し込めなかった方、ごめんなさい。
その代わりということでもないのですが、4月9日にエイクエントさんでセミナーを開催していただくことになりました。こちらのほうは店員が25人と、それほど大規模ではないので、参加をご希望されるかたはお急ぎください。
告知ページはこちらです。
エイクエントさんのセミナーは3月18日午前中に告知が始まったばかりですが、もしこのセミナーも定員締め切りになった場合は、六本木のアカデミーヒルズでのオンラインビジネスセミナーで4月18日(金)19時~21時にも講演しますので、こちらのほうにお願いします。アカデミーヒルズのほうはまだ告知されていませんので、告知が始まればまたお知らせします。
中島聡さんの書かれた「おもてなしの経営学 (アスキー新書 55)」を読了した。ここで言う「おもてなし」とはUser Experienceということで、User Experienceにピタッとくる訳語がないので、中島さんは「おもてなし」という言葉をあてた。この本は「ITビジネスにとって最も重要なのは『おもてなし』を形にすることである」というような話がテーマなのだが、わたしにとっては中島さんのこれまでの経験談や、そうした経験からくる独特の現状認識のほうが面白かった。出張帰りで仕事が山積みになっている中、「今は読まないで仕事をしよう」と自分に言い聞かせたのだが、根っからの優柔不断な性格のため、自分に勝てなかった。
「広告の究極の形が見えた!」と興奮してしまったので、勢いにまかせて「期間限定!講演します」というエントリーを上げてしまった。
アップしたものの、こんなエントリーで講演依頼がくるんかいな、と自分自身よく分かりませんでした。でもエントリーアップからわずか72時間で、来た講演依頼は7件ほど。いやびっくり。中でも一番驚いたのが、韓国の大手ネット企業からの講演依頼。えー!!韓国にもこのブログの読者がいたのかぁ!!
ほとんどが社内セミナーなんですが、一般公開のものも幾つかありますので、確定次第お知らせします。
東京ですと、今のところ2件の公開セミナーの開催が確定しました。1つは、広告系ブロガーとAMNの共催の勉強会。これは既に告知され、募集が始まりました。
日時:3月27日(木) 19時半開始(19時会場)
場所:株式会社オリコム 会議室 (地図)
料金:4,000円(懇親会費込)
対象:広告営業に携わる方、企業のマーケティング担当者の方
人数:50名
申し込みはこちら。
もう1つは、六本木のアカデミーヒルズでのオンラインビジネスセミナーで4月18日(金)19時~21時。こちらのほうは、まだ告知が始まっていません。告知が始まれば、お知らせします。
で、どちらに出席すべきだろうかと考えておられる方。次に僕がたどりついた広告の究極の形に対する予測を書きます。これを読んで、どちらに出席するかを決めてください。
デジタルサイネージとは簡単に言えば、街頭や店舗、公共の空間などで表示されているポスターや案内表示、看板などを、紙ではなく薄型ディスプレーに置き換えたものである。液晶パネル、プラズマパネル、有機ELパネルなど、薄型テレビに使われるような薄型ディスプレーの急速な価格低下を受けて、ポスターの代わりに薄型ディスプレーを使うケースが増えてきているわけだ。
ハイビジョンテレビを見ても分かるように多くの薄型ディスプレーは色や細部の表現力が非常に優れており、紙のポスターと見間違うほどの表現力を持っている。中には紙よりもきれいという評価もあるほどだ。
またディスプレーなので、動画を表示することが当然可能。しかしもともと紙のポスターなどの代わりに設置されるものなので、テレビのように動きの早い動画が必ずしも求めれられているわけではない。例えばファーストフード店の注文カウンターの背面の天井近くにデジタルサイネージのメニューを掲げるケースが米国では増えてきているが、朝食メニューとランチメニューが時間帯によって入れ替わったり、キャンペーン中のお勧めメニューの部分だけ少し動きのある画像になっている程度。デジタル化されたというだけで、あくまでもサインなのである。
「プロファイルパスポート」という経済産業省主導の情報大航海プロジェクトの一環のプロジェクトの記者会見に出た。詳しくはいろんなメディアが記事にしているので、そちらをどうぞ。
簡単にいえば、消費者が意識的、無意識の両方の形で発信する各種情報を集積させて個人の属性を把握し、マーケティングに役立てるという話。
もちろん時代はその方向に進んでいるので、研究開発領域としては間違っていない。
でもアメリカでは、ある程度の枠組みはもう出来上がっていて、ネット企業各社がその枠組みにどうつながっていくのか、ということを検討し始めている段階。
1からそういう枠組み作りが可能かどうかを実験している場合ではなく、完成しつつある枠組みにどう関係していくかを検討するほうが重要なんではなかろうか。
それとも「日本の国益を考えれば、日本の企業だけで枠組みを1から作り上げることこそが重要である」とでも考えているのだろうか。
多くの人が指摘していることだけど、情報大航海プロジェクトって、どうも???な気がする。グーグル脅威論に振り回されているんじゃないだろうか。
わたしが今回のアメリカ取材ではっきりと再認識したのは、1社が強引に市場を独占できる時代は終わったのだということ。多くのアメリカ人エンジニアと議論したけれど、ほとんどの人がその時代の変化を認識していた。
時代が変化したと考えるその根拠は、1つには技術革新が速すぎて規模の大きな企業にとって不利な状況が続いていること。2つ目は、人々がネットを通じて簡単につながれるので、多くの人が反対するような状況を強引に作り出せば、あっという間に反対勢力が形成されてしまうから。インターネットの商業利用があと5年早ければ、リナックスがウィンドウズの独占を阻止していたのではないだろうか。3つ目は、急速な技術革新がパイを急速に拡大させているので、他社の利益を奪い取らなくても参加者全員に利益が行き渡るから。他社を蹴落とそうとするより、他社と手を取り合って進んだほうが実は得るものが多い、ということをみんなが実感できるようになったからだ。
グーグルの人が「グーグルvsマイクロソフトとか、グーグルvs電通とかいう物の見方って間違っている。戦う必要なんかない」というようなことを言うけど、それは本当にその通りだと思う。時代の主導権を握る唯一の方法は、多くの人に多くの便益を与え、多くの人に受け入れられることしかない。強引にユーザーを囲い込んで暴利をむさぼることは、もう不可能な時代になったのだと思う。