先週は韓国に講演で出かけていたんだけど、その際に某ネット企業の幹部から聞いた話で興味深かったものを幾つか紹介。
まず韓国ではCGMはそれほど発達していないということ。その幹部によると、韓国人は日本人ほど積極的に自分を表現しないという。
日本人は表現に積極的???
ほんの2年ほど前なら、「日本人は受身の国民性なんで、総表現者社会なんてこない」、という意見の人のほうが圧倒的に多かった。そこで僕は、拙著爆発するソーシャルメディアで、「日本人にも表現欲求はある。表現欲求は人間の根源的欲求である」と訴えた。でもそんなことしなくても、テクノラティの調べで、日本語ブログのエントリー総数が英語ブログのそれを超えていることが分ってからは、あっという間に世論が変った。「日本人は自ら表現することが苦手」という主張は影をひそめた。まあそれはいいとしても、海外でも日本人は積極的に表現する国民であるという認識が少しずつ広まってきているのを知って、少し驚いた。
もう一つ興味深かったのは、ポータル大手のダウム・コミュニケーションが、最大手から2位に転落したということ。1位は、ハン・ゲームと検索大手ネイバーが1つになった会社だそうだ。ゲームと検索が相乗効果を上げて売り上げを伸ばしているという。韓国では、検索市場におけるグーグルのシェアは全然低いのだとか。外資系企業の中には英語は得意だけど実績のない人をトップにするところがあるという話をよく聞くけど、それが理由なんだろうか。