岸博幸著『ネット帝国主義と日本の敗北 搾取されるカネと文化』(幻冬舎新書 2010年1月刊)
「帝国主義」だの「搾取」だの、やや大時代的に聞こえるタイトルだ。目立つためのタイトルと思ったが、著者の愛国精神は本物らしい。
ネット上には次々と便利なサービスが登場するが、インターネットの普及は決して良いことずくめではない。
特に、インターネット上のサービス提供者がアメリカ企業に席巻されているのはまずいんじゃないのか。食料の安全保障と同じくらい、情報の安全保障のことをもっと考えよう! と著者の岸氏は主張している。
な~んかネット右翼っぽくてやだなー、と思う人は読まなくても結構! ――と、著者は言っていないけれど、過激な意見であることは確かだ。すんなり納得できる議論ではないことを先にお伝えしておく。
インターネットの社会的影響なんか興味ない、という方は「続きを読む」を押さずに、次の記事へどうぞ。