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2011年12月。渋谷のあるクラブでカリスマ経営者・加藤順彦さんに講演をお願いした。TechWave編集部のおすすめ記事「若者よ。アジアのウミガメとなれ」を寄稿してくれた加藤順彦さんである。
クラブ内の舞台には大きなDJブースがあり、両脇には大きなスピーカー設置されていた。当たり前だがどう見てもクラブである。講演会場の雰囲気ではなかった。
講演に当たってDJに音楽を消すようにお願いした。DJは「えっ音を消さないといけないんですか?小さく流していてはだめですか?」と意外そうに聞き返してきた。
第1部を加藤さんの講演会にあて、第2部から音楽とダンスのクラブシーンにする予定だった。ところが第2部目当ての入場者もポツリポツリと増え始めた。まったく講演を聞くつもりのない人たちだ。ビールを片手に後ろのほうで話し始めた。さすがに前のほうの人たちは加藤さんの話を聞き逃さないように必死だったが、うしろのほうがざわざわしていて集中できない状況だ。奇声を発する者もいた。加藤さんはうしろのほうのざわつきに怒るわけでもなく、話を続けてくれた。
完全な企画の失敗である。DJが悪いわけでも、ざわついている人たちが悪いわけでもない。この状況になることを知りながら講演会を企画した自分が悪いのである。加藤さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
ところが不思議なことに、後ろで飲んでいた連中が一人、また一人と、話を聴きに前のほうに寄ってきた。最初は20人ほどしか聞いていない感じだったが、中盤になると40人、50人と前に寄ってきた。そして終盤になると、ほとんどすべての人が加藤さんの話に聞き入るようになった。最後は総立ちで割れんばかりの拍手が沸き起こった。スタンディングオベーションである。
日本をなんとかしなければならない。海外進出は決して楽ではないが、それでもやる気がある若者を全力で支援したい。そういう加藤さんの熱い思いが、来場者の心を揺さぶったのだ。
この最悪の環境の中で、スタンディングオベーションを起こすほどの講演ができるのは、加藤さんぐらいしかいないのではないだろうか。
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講演を聞いた人の声を集めてみました。
- 迷いが消えました。(マーケティングコンサルタント)
- ワクワク通り過ぎて鳥肌モノでした。(インドネシア向けネットサービス運営責任者)
- 全身が震えた。(ネット企業役員)
- コテコテです!(ライブドア・森内)
- 圧倒的な熱量。心を揺さぶられます。(EコマースWEBプロデューサー・小野雅之)
- 日本を外から揺さぶって刺激を与えてやろう!と奮起する素晴らしい講演です。(株式会社空気読み 跡部徹)
- アジアの熱気を帯びた数々の言霊。「やるなら今しかねー!」これが結論でした。(東村山の片山)
- アジアの熱気を最前線で感じている加藤さんのお話は、アジアの熱気そのもの、とにかく熱い!!講演後、自分もすぐに熱気を感じるべくシンガポールに飛びました。加藤さんの講演は人を動かす力があります。ぜひ一度お話聞いてみてはいかがでしょう。(web広告代理店 取締役)
- 「アジアが熱い!」という本趣旨よりも、ただただ「日本」という時限爆弾にも似た危機感を再確認させられる。「追い風が吹いてるところで帆をはれ」「風をつかむ力」の話が印象的でした。(テレビ朝日メディアプレックス Web事業部 部長 石川武義)
- 経験に裏打ちされた教訓、エピソードが満載で、圧倒されました。(ネット企業勤務・浅野哲)
- アジアの熱風に煽られました!お勧めです!(ビジネススクール在学)
- まさに「ライブ」。(企業内ソーシャルメディア担当)
- お話を聞いた翌日は、熱くなり過ぎて眠れません!(ネット企業勤務 神谷 和宏)
- 衝撃的闘魂(ポリマジプロデューサー}
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