[読了時間: 2分]
クリス・アンダーソン著の書籍「Makers 21世紀の産業革命が始まる」の影響もあり、一気に高まる ハードウェア への関心。
3Dプリンターを象徴として、この10年でハードウェア生産のコストは激減しているのは事実。そんな中、ITxハードウェアによるイノベーション創出の契機も高まっている。そのムーブメントの核心は「組み込み」、つまりハードウェアに組み込むことを前提としたソフトウェアである。
しかしながら、組み込みの世界は敷居が高い。ハード x ITというとArduinoといった比較的手軽なキットなどもあるが、enchant.jsのように数十行のコードを書くだけで作品が完成というレベル感はなかった。
そういう意味で、冒頭の画面のキット「 液晶マイコンボード付きmruby学習キット EAPL-Trainer mruby」は衝撃的だ。Rubyの軽量版「mRuby」に対応したハードウェアである。
Rubyのコードをさらっと書くだけで、ハードを制御することができる。基本的にRuby以外のことを覚える必要はない。ボタンなどのGUI素材も提供されているので、写真のように、タッチセンサー(圧力感知式)を使ってアプリケーションを開発することはもちろん、基盤を付けて各種センサーやLED、スピーカー等と連携したソフトを開発することもできる。
キットの金額は本体とタッチセンサー液晶パネルのセットで17640円(送料別)。これだけで、ハードxITの開発をがしがし進めることができる。必要なのはRubyの知識だけ。慣れれば数時間で簡単なゲームを開発することもできるだろう。