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グリーがいよいよ スマホコミュニケーション の分野に参入した。その名も「GREE messenger」。LINEなどと同じようにスマホの電話番号が登録キーとなっており、電話帳やFacebookフレンドから仲の良い人や家族とのチャットを楽しむというもの。スタンプのような非言語対話の要素もある。
アプリは無料で、英語と日本語に対応。iOS対応版は2012年12月19日に公開、Android対応版は12月17日という日付で公開されているが、記事執筆時点でいずれも日本向けダウンロードは実施されていなようだ。
「スマホメッセンジャー」は世界共通の一大カテゴリ
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LINEやカカオトークがリードして形成した「スマホコミュニケーション」市場は、すでに世界における共通カテゴリとして認識されている。
日本がリードする分野だけに、国内でDeNAやサイバーエージェントらが参入するなど活発化するのはむしろ当然。巨人Facebookも舵を切り、シリコンバレーからも「just.me」が参入してくる上に、トップランナーである韓国発のカカオの日本法人がYahoo!JAPANと連携する動きなどを総合すると、日本を主戦場に激突する覚悟で着々と準備を進めていると考えられる。
そんな中、グリーがリリースした「スマホコミュニケーション」アプリは非常にシンプルだ。文字やスタンプ以外に、画像や地図投稿機能なども可能だが、無料通話はなし。これといった個性的特徴はなく、他の類似アプリとの違いも見あたらない。
では、なぜあえてグリーは世界市場でこのアプリをリリースするのだろうか? 実はこれには大きな意味がある。詳しい説明は別途記事でお伝えしたいと思うが、「スマホコミュニケーション」にはとてつもなく大きな主戦場が存在すると判断してのことだ。スマホのゲームで成長する同社は、その勢いを永続させるべく地味ながら戦略上不可欠なこの分野に踏み出したと考えられるのだ。
【関連URL】
・GREE messenger | iTunes App Store
https://itunes.apple.com/au/app/gree-messenger/id581075146?mt=8
・GREE messenger | Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.gree.android.app.messenger
・米TechCrunch共同創業者もスマホコミュニケーション戦線に参入、「just.me」を2013年初頭に投入 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51771563.html
・Facebookもスマホコミュニケーション市場に本格参戦、ログイン不要アプリを提供 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51771783.html
・詳説・LINEがFacebook連携開始 【増田 @maskin】#LINE
http://techwave.jp/archives/51769914.html
・世界覇権を握るのは100億メッセージ/日のWhatsApp? スマホメッセンジャー戦国時代へ突入へ 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51764056.html
「スマホコミュニケーション」と「スマホゲーム」。この二つの主導権は日本にあることを忘れてはならない。「スマホが主役になるよ、ここでビジネスしたほうがいいことあるよ」的なゆるい話ではない。この2分野で日本が構築してきたやり方、つまりUI/UXデザインから機能、マネタイズ、マネジメントまでが世界で注目されている状態にあるのである。要するに「世界に出るために海外のことをまず知らないと」ではなく「日本ならではの創造性を存分に発揮していいんだ」ということになる。
また、このニュースで注目すべきは2つのカテゴリが融合する事案であるということ。アプリそのものの出来はそれほど重要ではない。そのポジションに立つことが現時点では再重要となる。
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。地方から全国、世界へを体現中。