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人口減少と高齢化。労働人口の大幅減が確実となっている現在の日本。特に、地方にはいち早く衰退の影が音も立てずに近づいているように思える。
筆者の住む栃木県は人口は約200万人、全体としては酪農などが盛んながら、中心部はシャープやキヤノン、本田技研、日産、花王、ユニリーバなど世界に向けた名だたる研究所兼工場が多数あり第二次・三次産業で潤っていた地域。ところが近年、多くの拠点で閉鎖や移転が相次ぎ、就職すれば一生安泰と住宅を購入した人達は、結局同じ給与水準の転職先が見つからない状態。ある研究所では、多くの人材が、日本の別の場所か海外に転居していった。
皆なまけるタイプでもなく、残業時間の多さ(全国トップ)から見ても努力家が多いような風土だが、優秀な資質を活用できる環境ないのが状況だ。メディアの力も限定的で、イノベーターやアントレプレナーのみならず民の力を活用しようとする自由なコミュニティもない。だから、世界に通ずる流れがあっても現地の話題とはならず消えていくのが今までのながれ。
そんな中、筆者は個人主催という形で2014年1月19日(日曜日)、栃木県総合文化センターで「とちぎグローバルスタートアップ」サミットを開催する。全国世界に賭けるITスタートアップがまったくといっていいほどいない地域で、あやしいお金儲けセミナーとか、「大きな企業になげちゃえば?」「本当にやれるの?」「できないでしょ」「そんなに大きく構えないで祭でいいじゃん」と誤解や批判を受けながら前進を続けている。
現時点で、参加者は関係者などをふくめ45名程度。150席ある会場の半分も埋められていない状況だ。
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