(写真は1990年代に筆者が執筆した特集が掲載された週刊アスキー(現在完全デジタル以降))
via etomiho.com
ライター、つまり文章を執筆する仕事人というと、何となく魅力的に思えますが、日本は非常に厳しい状況が続いています。おそらく原稿料だけで食べていける人は、ごくごく一部といっていいでしょう。
事業家でありベテランライターであるkakeru編集長のえとみほさんが「ライターのギャラ問題がバズっているので15年前にライターだった自分のギャラを晒してみる」という記事で、1990年代のライターとしてフィーの実情を伝えつつ、現在、極端に低価格化が進んでいる現在の状況についてコメントしています。
ポイントは、彼女の場合、書籍を中心としたライターで、いいタイトルにあたると数百万単位で売れていた一方で、雑誌やウェブ記事では単価そのものがあわなかった。しかし、そのいずれもが現代では驚くほど安価になっているということです。
えとみほさんの記事で、佐々木俊尚氏の講演ログミーが引用されてます。「雑誌は衰退、Webは1記事500円で「もうライターがどこにもいない」」ということですが、これは業界全体をリアルに現わしていると思います。