ビジネス向けチャットサービスで実績を積み上げるL is Bの「direct」が、実用的なチャットボットのマーケットプレイスを発表しました。
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D2Cが主催するデジタルマーケティングの広告賞「コードアワード 2017」の応募147作品の中からグランプリに「GLICODE®(グリコード)」が選ばれました。
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「複数のファイルを圧縮して、ファイル送信サービスにアップロードして、パスワードをメールで別途送信して、、、」。
機密性も生産性も決して高いとはいえないこの慣習から抜け出すことができるかもしれません。
KeyLifeが開発した「ギガデータ便」は、スマホやPCなどからファイルを直接送り先に送信することができるサービスです。容量は無制限です。
関西地域3拠点を舞台に繰り広げられる「ad:tech kansai」のボードメンバーの方々のインタビューを連載形式でお伝えします(特集一覧はこちら)。
電通の中でも広告効果測定に関する研究開発に従事してきた電通関西支社メディアマーケティング部 部長 西田悟史氏に日々広告主と向き合う中で感じる広告主の課題と、これからの広告効果測定指標についてお話を伺いました。
—日々クライアントと接していらっしゃる中で広告主側の課題を感じることはありますか?
最近、各メディアやベンダーが行うカンファレンスが大規模になっていますよね。各社大きなニュースになりますし、非常に注目度も高い。とても刺激的で有意義なのですが、クライアントからは「結局どのサービスが良いのか?」がややわかりにくく、意思決定が難しくなってきているのではと感じることがあります。自分たちの課題解決になるのかどうかを見失わずに使うべきものを選択するには「目利き」が必要だと思います。
—選択が非常に難しくなってきていると。
デジタル広告は少額の予算から挑戦できる施策も多く、敷居が低くなっています。クライアントごとの情報格差もだいぶ解消されてきていると思いますが、理想と現実のギャップも含めて何が広告主にとってベストなのかを見極める力が求められるようになりました。「最先端テクノロジーによる課題解決がベストと思わない」という場合もあり、現場の生の声に接することで「目利き」を養うことが非常に重要だと思います。
—単に先端テクノロジーを導入すればよいのでなく、目的に合わせて最適に使いこなすという点では、広告・マーケティング業界側も課題がありますね。
注意したいのは取得したデータを具体的なアクションにどれだけ繋げることができるのか、という点です。例えば位置情報においては、様々なデータが取得できるようになりましたが、ではデータをどの施策にどの程度使えるのか? がきちんと理解されていないこともあるかと思います。アドフラウドの問題にしても、測定の仕組みができつつある中で、出てきた数字がどのように課題解決に貢献するのかを軽視していては意味がありません。ゴールまでの過程を明確に提示していく必要があります。
—データの取得方法や蓄積、分析に選択肢が多くなったからこその状況ですね。
悩ましい課題ばかりでなく楽しみなこともあります。広告効果測定においては、テレビとwebの統一された「物差し」がそろそろ生まれるのではないでしょうか。私たちも「STADIA」(*)を開発し、テレビの視聴データを用いた広告配信ができるようになってきているので、いよいよこれからです。そこから新たな課題や提言が生まれてくるのではないかワクワクしています。クライアント側の注目度も高いのではないでしょうか。より多くの企業にご利用いただけるように地盤を固めて、最終的なゴールとして包括的なプランニングや効果検証をしていきたいです。
—西田さんが個人的に気になるトピックはありますか?
専門外なのですが、「クリエイティブジャンプ」をどのようにデータオリエンティッドなプランニングに取り入れていくのかについて興味があります。次々に生まれるAIがデジタル広告の世界に限らず活躍の場を広げているなかで、AIにはできないこととはなんだろう?と。ダイナミッククリエーティブも進化を続けていますが、「クリエイティブジャンプ」は機械には難しい領域ですから、機械でできることと人間のアイデアがないとできないことをどうミックスしていくのかは、大きなテーマですよね。アイデアをどう生かすのか、効率化できないものは何なのかと、深く探っていくのも大切だと思います。
—今年ですとAIはad:tech kyotoの複数のセッションで取り上げられています。
今回は京都の企業が多く参加されているので、交流も楽しみにしています。アドテックの面白さは、リアルタイムに場の議論が可変していくところだと思うので、お互いに共通言語を獲得していきながら広告主、メディア、ベンダー、広告会社などが混じり合っていくと理解が深まるのではないでしょうか。特にキーノートは重要で、キーノートを軸に、その後のセッションが連鎖していきます。イベント全体の共通言語としてまずは抑えたいところです。そして沢山のセッションに参加していくと、自然と多面的な角度からトピックを捉えることができるので、得るものがより大きくなると思います。クローズドのセッションでは他では聞けない実例も聞けますし。
色々なレイヤーの人たちが集まる貴重な機会、実ビジネスに結び付けられる気づきを得たいですね。
—そこは事務局としても盛り上げていきたいです!ありがとうございました(了)
(プロフィール)
西田悟史
株式会社電通関西支社 メディアマーケティング部 部長
日本マーケティング・サイエンス学会正会員。 京都大学大学院工学研究科修士課程修了。 2001年に株式会社電通に入社し、メディアプランニング業務や広告効果に関する研究開発業務に従事。現在はマーケティングコンサルティング業務に加え、WOM(クチコミ)・ソーシャルメディア・BigData・デジタルマーケティング等の研究開発業務を担当。ad:tech・INFORMS・JINSなど講演実績多数。 主な研究・講演 「Optimal Heterophily and the Impact of Word-of-mouth(2008)」「メジャー感に関する考察:クチコミ伝播における新しいドライバー(2009)」「Twitterによるマーケティング・イノベーション(2011)」「知覚認知率がクチコミ受信意向に与える影響 (2011)」「BtoB企業こそソーシャルメディア活用を(2012)」「Facebookが導くビジネスチャンス(2012)」「ビッグデータで儲かるのか?(2013)」「マルチスクリーン時代における効果的な広告効果測定とKPI設定(2014)」「BOOKMARK:日本型クリエイティブ・サービスの時代(2015)」「トラディショナルメディアとデジタルの相乗効果は(2015)」「テレビ大国日本で、長期的なデジタルとマスの効果測定を考える (2015)」「縦断的データを用いたオンライン・オフラインの広告効果測定モデル(2016)」
(*)電通、統合マーケティングプラットフォーム「STADIA」の正式版を4月から提供開始― テレビの実視聴ログデータとデジタル広告配信の連携を強化 ―
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2017/0331-009210.html
ad:tech kansaiの詳細はこちらから
アドテック京都
日程:2017年7月18日(火)
場所:みやこメッセ
参加者数:1,800名+アドテック大阪
日程:2017年7月19日(水)
場所:堂島リバーフォーラム
参加者数:200名+アドテック神戶
日程:2017年7月20日(木)
場所:KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戶)
参加者数:1,000名+
仮想通貨関連事業を展開するビットバンクは本日(2017年7月12日)、スマートフォン向けポイントサイト運営等を主力とするセレス(東証一部3696)を引受先とする第三者割当増資を実施したと発表しました。調達総額は8億5000万円と事業会社単独でのFinTech分野での投資額としては類を見ない規模です。
セレス社は既存株主で持ち株比率は29.9%となるとのことです。拒否権はないものの、持分法適用会社として事業連携を推進していくことになります。なお、セレス社の代表取締役社長 都木聡氏は、ビットバンク社の取締役に就任する予定。
メディアとして様々なデバイスを目にする機会が多いのですが、ここまで強烈な体験は久しぶりです。
これはフランスのスタートアップ「DEVIALET」が開発したスピーカー「PHANTOM」。抱えられるくらいのコンパクトな筐体に108の特許技術が詰まっています。
TechWave主催のスタートアップイベントの会場で鳴り響いたそのサウンドは、このサイズとは思えないパワーと繊細さを持ち合わせていました
2014年11月のオープンから2年半。秋葉原にハードウェア起業家達を集めることに成功した「DMM.make AKIBA」。
10億円近い設備投資。当初、IoTやMakersスタートアップが成長する確証が薄い中(参考「DMM.com会長 亀山氏 「ここがスタートなんです。10億赤字だけど、4-5年後に世界で価値を生み出したい」 【@maskin】」)
、将来の成功に向けて熱く活動する野心家達が集めることに成功。短期間で成果を出し続けた、数少ない「IoTスタートアップの巣」です。
この「DMM.make AKIBA」に新しい風が吹き始めています。
日本を代表するイベント「ad:tech tokyo」が今年も2017年10月17-18日にかけて開催されます。このイベントの総勢40名の業界リーダーで構成されるアドバイザリーボードのインタビューを連載形式で掲載しています(特集一覧はこちら)。
今回はトリックスターエンターテインメントの新井勝久氏が登場。「Zeppブルーシアター六本木」で数々のエンターテインメントショーを手がける同社に、チケット興行におけるネット活用の現状と課題について語ってもらいました。
[もっと読む…] about デジタル化に遅れている業界・企業はいまこそ遅れを取り戻すべき【ad:tech tokyo 2017 ABM vol.22】
関西地域3拠点を舞台に繰り広げられる「ad:tech kansai」のボードメンバーの方々のインタビューを連載形式でお伝えします(特集一覧はこちら)。
フェリシモといえば「猫部」や「500色の色えんぴつ」などが常にSNSで大人気ですが、EC業界は今「物流」という大きな問題も抱えています。長く業界の変遷を見てきた同社物流・EC支援事業グループ 部長の市橋邦弘氏に、業界の今について聞いた。
—実は筆者、大学生の頃に「haco!」を大変愛用しており、カタログ片手にPCサイトから注文をしていました。
それは一番贅沢な時代だったかもしれませんね。「haco!」は若い世代にフェリシモを知ってもらう入り口として作った重要なブランドで、カタログを雑誌のように楽しんでもらった上で、PCから注文してもらうという顧客体験を想定したサービス設計でした。しかし、そのターゲット世代において「コンビニで雑誌を買う」という習慣がなくなってしまいましたので、今「haco!」はカタログをやめてwebだけ、それもスマホ中心に変化しました。
—一部ブランドがカタログを残している中、「haco!」の動きは早かったですね。
顧客の情報接点が急激にスマホに変わっていったなかで、お客さまにネットでつながってもらえることを重視した結果です。
—「haco!」の商品に限らず「500色の色えんぴつ」や「猫部」など、皆さんはSNSで話題になることがとても多いですよね。
SNSで話題にしていただいている商品も実は最初からSNS人気を狙ったものではありません。「500色の色えんぴつ」は1992年に発売開始し、世界で10万セットを販売した人気のシリーズですが、当時からすべての色にユニークな名前をつけています。一つ一つ商品を開発しているからその思い入れを名前に込める、それが時を重ねるごとに、そして毎月お届けする通販であることもプラスに働いて定期的にSNS上で話題にしていだだいているようです。
そして今ではお客様側のリテラシーとライフスタイル変化の速度がものすごく速くて、私たちマーケティングをする側が追いついていかなければいけないという状況です。急速にテレビや雑誌といった従来型のメディアから変わっていっているし、「じゃあスマホね」という単純な話でもないので危機感を持っています。
—単純にスマホ対応すればよいというわけでない危機感はどこで感じ取ったのでしょうか?
例えば「若い人はグーグルで検索をしない」、という話を聞いた時です。最初は驚きながらも一体どういうことなのか理解できませんでした。「検索結果ページは文字が多くて読むのが面倒」「サイトに載っているのは宣伝ばかり」という若い人たちの感覚、「だから画像が多くてリアルな意見が聞けるSNSで検索する」という新しい情報収集の手段を聞いてやっと腑に落ちたのです。これはメディア接触時間の統計だけ見ていてもわからないことですよね。
—さらにECにおける危機といえば「物流」問題もありますよね。
通販の会社と物流は切っても切れない関係です。物が動くことに対してコストが発生するのは当然ですが、物を売る人、買う人、運ぶ人がどうやってそれを分担していくのか考えるのが重要ですね。付加価値を提供し単純な値上げにならないように工夫することで、この状況をチャンスにしていきたいと思っています。何しろ日本のEC化率はまだまだ低いですから、伸び代は十分にあるんです。もっと便利にできる余地はあるはずです。
—そこは是非期待したいですね。では最後にad:tech kansaiに期待されることを教えてください。
三都市開催になったことに何よりも期待しています。ad:tech kansaiには何度か参加させていただいていますが、地元神戸の企業になかなか会う機会が今までありませんでした。アドバイザリーボードメンバーのP&Gさんやネスレ日本さんもお互いのオフィスまで徒歩10分もかからないのにほとんど接点がなかったくらいなので、ad:techの神戸開催をきっかけに現場のマーケティング担当者、デジタル関係者が集まってコミュニケーションしそこからコラボレーションが生まれる機会はとても貴重だと思います。ぜひお互いの利害関係を超えて繋がっていきたいですね。
—ありがとうございました!(了)
(プロフィール)
市橋 邦弘
1995年入社。自社ECサイトの立ち上げプロジェクトに参画。以後、販売企画、システム企画、WEB顧客サポートなど担当。 2002年デジタルマーケティング推進部ネット販売企画室・室長。2009年マーケティングシステム開発グループ・リーダー。2015年 国内、海外のビジネスパートナーとのWEB新事業開発を担当。2017年3月、物流・EC支援事業 担当部長。
ad:tech kansaiの詳細はこちらから
アドテック京都
日程:2017年7月18日(火)
場所:みやこメッセ
参加者数:1,800名+アドテック大阪
日程:2017年7月19日(水)
場所:堂島リバーフォーラム
参加者数:200名+アドテック神戶
日程:2017年7月20日(木)
場所:KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戶)
参加者数:1,000名+
VRの世界が少しずつ社会に拡大しつつあります。実用的に使える3DVR総合ソフトウェアの創出を目指すDVERSE(ディヴァース)は(参考:「「VRのアドビになる」DVERSE 沼倉正吾 氏が描くメタバース没入建築ツールの可能性 【@maskin】」)本日2017年7月10日、凸版印刷と資本業務提携を発表しました。
同社が開発するVRビューワーソフトウェア「SYMMETRY alpha」をベースとした新たなVRソリューションサービスを共同で開発することを表明しました。
[もっと読む…] about VRソフトウェア開発のディヴァースが凸版印刷と資本業務提携、ソリューション開発へ