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店の近くにくればケータイにお得情報を自動配信=米Placecast社【湯川】

 店の近くを通ると、お店からクーポンなどのお買い得情報がケータイに送られてくるー。モバイル広告の1つの形として早くからその可能性が指摘されていた方法だが、プライバシーの問題などもありこれまでなかなか実用化されなかった。そんな中、米Placecast社がベンチャーキャピタルなどから出資を受け、まさにこのモバイル広告のサービスを本格的に開始している。

 ユーザーにとって仕組みは簡単だ。自分の好みのブランドやチェーン店などを選択し、メッセージ受け取ることに合意する。あとはケータイを持って街に出るだけ。好みの店の近くを通ると、ケータイにセール情報が送られてくる。ユーザーが希望したブランドの情報だけ送られてくる。オプトインということで、スパムにはならないのだろう。

 最初に書いたように単純なコンセプトなので、Placecast社の強みというものがどこにあるのか、同社のウェブサイトを見ただけではよく分からない。サプライチェーンマネジメントや、コンテンツマネジメント、アドサービング技術なども取り入れているとだけ書いてある。10件の特許申請済という。

 1つだけジオフェンス技術(Geo-fencing)という技術の説明があった。ターゲットエリアにユーザーが入ったらケータイにメッセージを送るための地域を特定する技術だそうだ。ターゲティングエリアは、店舗を核にした等距離の範囲がいいとは限らない。南に駅があれば、南方に広がる範囲をターゲットエリアにすべきだろう。またユーザーによっては遠くまで歩くのが平気な人もいれば、苦手な人もいる。ユーザー層の年齢や性格も考慮に入れて、ターゲットエリアを決めることも大事だ。そうしたデータをすべて考慮してターゲットエリアを決める技術なのだそうだ。

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