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EconomistがJapan as number threeという記事を掲載した。とりあえず辞書を片手にこの記事を読んでもらいたい。世界からみた日本の現状を理解してもらいたい。
四半期のGDPデータで中国が日本を初めて抜いたのだという。
領土や人口で比較にならないので、いずれは中国に抜かれるだろうとは思っていたが、意外にそのときは早く来た。
この記事の主張のポイントを幾つか挙げよう。(正確な訳ではありません。関心のある方は、必ず自分で読んでみてください)
・コーポレート・ガバナンスや金融自由化、規制緩和などの面でかなりの前進はしたものの、まだまだ十分じゃない。このままでは「失われた10年」がもうあと10年続くかもしれない。
・トヨタや東芝という革新的な企業が存在するのは事実。いろいろな領域で基幹技術を押さえているのも事実。しかし経営者は保守的で、パワーシフトが起こっている事実を直視しようとはしない。古いビジネスモデルにしがみついている。金銭的、人的リソースが適材適所に配分されていない。古い産業、企業の救済に巨額の資金が使われる。(記事ではFood for zombiesという表現を使っている。ゾンビに食事を与えているようなものだ、ということだ)
・日本のメディアは、日本が3位に転落したことをあまり大きく報じない
わたしが日頃から感じていることを指摘している箇所が多かったので、テクノロジーに関する話ではなかったが紹介させていただいた。
この記事は次のように締めくくっている。
Without dramatic reform, it will slip swiftly to number four, number five and beyond.
激的なリフォームなしに、すぐに4位、5位、そしてさらにそれ以下に転落していくことだろう。
個人的には激的なリフォームはないだろうと思う。経営破綻した大手企業や業界に多額の資金を投入して救済しようという動きがあっても、これからの産業であるインターネット、テクノロジー業界に力を入れようという考えにあと数年はならないだろう。
もはや国や大企業には頼れない。自分たちで力をつけて個人的に世界とつながるしかないのだと思う。
そういう思いでこのTechWaveを運営しているし、英語による情報発信に力を入れていきたいと思っている。世界に出ようという人達を支援したいと思っている。TechWave英語学習法、iPad英語学習法という本を書いたのも、テクノロジー業界の英語力の底上げをしたいと思ったからだ。
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