- 「ソラコム」がスイングバイIPOを実現、東証グロース市場上場承認 - 2024-02-22
- (更新)結果速報 LAUNCHPAD SEED#IVS2023 #IVS #IVS @IVS_Official - 2023-03-09
- 「始動 Next Innovator 2022」締め切りは9月5日(月)正午ー経産省・JETRO主催のイノベーター育成プログラム #始動2022 - 2022-09-01
[読了時間: 2分]
ミクシィは2013年2月19日、家族向け新サービス「nohana (ノハナ)」をローンチした。iPhone用アプリが無料でダウンロード可能になっている。Android用アプリは2013年春頃のリリースの予定だ。
「ノハナ」で写真をアップロードすると、簡単に家族だけが閲覧できるアルバムを作成できるほか、毎月1冊、紙に印刷されたフォトブックを無料で作成することができる。
サービスは、ミクシィ社内向けシードアクセラレーター「イノベーションセンター」の支援の枠組みによって誕生。2012年8月にリリースされた「DeployGate」およびすでにサービスを終了した女子向けサービス「Petite jet(プティ ジュテ)」に継ぐ3番目のサービスとなる。
ノハナの機能は実にシンプル。携帯電話経由のユーザー登録こそ必要なものの、機能としては写真のアップロードとフォトブックの編集&閲覧のみ。普段なかなか時間が取れない家族をアルバムページに招待すれば、写真を通じたコミュニケーションが可能になる。
毎月無料で作成できるフォトブックの現物を見たが、一般的なフォトアルバム作成サービスと比較しても遜色ないばかりか、写真映りの品質は高いように思えた。1冊あたり20枚の写真を納めることが可能で、1冊あたり送料90円のみ発生する。
追加でおじいちゃん・おばあちゃんや親戚などに送付することも可能で、2冊目以降は1冊あたり525円+送料となる。
フォトブック仕様
サイズ:14cm×14cm
厚さ:約4mm
ページ数:28ページ(表紙/タイトル/写真20ページ/奥付/裏表紙)
用紙:マットコート紙
注文後、2週間以内に指定のお届け先まで届きます。
フォトアルバム市場に刺激を与えられるか?
サービス発案の大森和悦さんは小さなお子さんを持つ身。写真撮影の敷居が下がり、家族みんなで写真を撮れるようになったのはいいものの、保管がバラバラで共有しにくい状態に事業機会を見い出したという。
左:ユーザーサービス本部 メディア統括部 デザインユニット 馬場沙織さん、右:イノベーションセンター 大森和悦さん
当初、大森さんの個人プロジェクトとしてスタートしたノハナだが、社内に呼び掛けると想像以上に反応が良く、社内ママの集まりやパパを中心とした社内テスターの協力を得ながら本格的に開発を進めてきた。
大森さんは「フォトブックでシェアを取りたい」と、初年度3万ユーザーを獲得、3年後の目標として10倍から20倍のユーザー獲得を揚げている。
直近のマネタイズは2冊目以降の販売で、その後は、プロカメラマン高品質撮影サービスなどを展開する計画。すでに全国でプロカメラマンのネットワーク構築に動いており、2~3万円ほどの価格でサービス設計を進めている。ゆくゆくは国内700億円とも言われる家族向け写真サービス市場にくい込みたい考えだ。
【関連URL】
・ノハナ | iTunes App Store
https://itunes.apple.com/jp/app/nohana/id593274820?mt=8
・ノハナ | 毎月1冊無料で手に入るフォトブック
http://nohana.jp/
・ミクシィが世界に通用するAndroid開発支援サービス「DeployGate」をリリース 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51761137.html
ノハナには「家族写真の次」の構想もある。具体的に何が出てくるか決まっていないが、ソーシャルメディア普及時代にもかかわらず、希薄になりつつある家族の絆を深めるサービスにはまだまだ未開の領域がありそうだ。
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。