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米Googleは現地時間の2017年3月21日、スマートフォンOSの最新版 Android 7.xの次のバージョンとなる「Android O」 の開発者向けプレビュー版を公開しました。動作検証やアプリを対応する開発者向けの提供で、PixelおよびNexusシリーズの一部のデバイス向けイメージファイルのみの提供となっています。正式版のリリース予定は2017年の第三四半期となっています。
Google VP氏のブログの投稿によれば、細かな機能アップデートがあるとのことだが、特に機能の実行制限などによるバッテリー消費効率の改善が行われている模様です。
・バックグラウンド動作の制限: 無駄なプロセスを制限しバッテリー消費改善
・通知チャネル: 通知をチャネル化しビジュアル通知などに対応することで開発者にできることが増えユーザー側のコントロールが可能に
Autofill APIs: パスワードマネージャーのような必要な情報をオートフィルできるAPIを搭載
ピクチャー・イン・ピクチャーおよび新ウィンドウ機能: チャットしながら小さなウィンドウでビデオをみるような機能を追加
XML形式のフォント: 書体ファミリーのXMLフォーマットで扱えるように
アダプティブアイコン: デバイスが指定する形状にアイコンを調整する仕組み
広域な色表現(アプリ): 新たに登場するデバイス向けにより広域な色表現が可能に
接続性: ハイクオリティなBluetoothオーディオや Wi-Fi Awareに対応
キーボードナビゲーション: より便利に
AAudio API for Pro Audio: ハイパフォーマンスでLowレイテンシのオーディオ「AAudio」に対応
WebViewの拡張:アプリなどから使うウェブブラウザ機能「WebView」がマルチプロセスモードなどに対応
Java 8 言語 APIs とランタイムに最適化: 2倍以上の高速化
パートナー連携による信頼性向上: ハードウェアやチップメーカーと連携
Android Oでスマホが変わる
「Android O」は使用感向上を中心に、バッテリー消費効率改善の面でさらに進歩したといっていいでしょう。また、「Wi-Fi Aware」に対応したことで、スマホの使い方やアプリの開発の概念が大きく変わる可能性があります。
「Wi-Fi Aware」は、ルーターなどを介することなく、近くにいるデバイスを発見したり小さなデータの送受信をすることを可能とする通信使用です。最大100~200mの範囲で、混雑した場所でもそこにどんなデバイスがいるのかを把握することができます。また、Wi-Fi-Directなどを使えば、Wi-Fi Awaredで認識したデバイスと直接接続して高速で通信することが可能になるというものです。
例えば、携帯ゲーム機のように、ユーザー端末同士がすれ違った際にアイテムなどを交換する「すれ違い通信」を行うことが可能になります。
似たような機能としてBluetooth LEを使ったビーコンがありますが、ユーザー側は受信するだけですが、Wi-Fi Awareではスリープ中などでも相互で情報を送り合うことが可能です。デバイス側でWi-Fi Awareに対応することが必要ですが、これが標準で提供されるとゲームはもちろん、あらゆるアプリやO2O分野で大きな変化が起こると考えられます。
【関連URL】
・Android O Developer Preview
https://developer.android.com/preview/index.html
・O-MG, the Developer Preview of Android O is here!
https://android-developers.googleblog.com/2017/03/first-preview-of-android-o.html
PtoPが注目され始めたのは僕が記憶する限りではおよそ20年前。PtoPで人から人へ情報を渡すメッシュネットワークを構築できるのでは?という夢を誰もが考えていた(今も考えている人がいる)。それそのものが実用性に耐えるのかどうかわからないが、Androidスマホ人口密度が高い地域なら実現できるのかもしれない。いや、そこまで利用者がいるのなら4G/5G通信も一定量浸透しているだろうから、それらを補完する使い方が考えられるのだろう。というか、まずはゲームに浸透するのだろう。ポケゴーとか。まもなく5G通信が浸透し始めるわけで、それらと組み合わせた通信のメッシュ化は当然としてそれを超越したアイディアが出てくるのは必至。