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買取価格情報サイト「ヒカカク!」を主力とするジラフは2018年1月9日、買収した匿名質問サービス「Peing – 質問箱」の英語版を開発し、世界40か国以上で展開すると表明しました。
立ち上げ1ヶ月で2億PVのサービスに
「Peing – 質問箱」は、世界で話題となっていたサウジアラビア発の匿名コミュニケーションツール「Sarahah」の代替サービスとして2017年11月に個人事業主として活動してきた せせり氏がサービスを開始したもので、サービス開始直後から瞬く間に月間2億PVの巨大サービスへと成長したことを受けて翌2017年12月にジラフが買収しています。
なぜ、スマホ買い取り事業を主力とするジラフが匿名質問サービスを買収したのか? 代表の麻生輝明氏は「実は二度目のM&A経験。25歳の経営者が月間2億PVの「Peing-質問箱-」を買収する時に考えていた5つの狙い」というブログポストでこのように整理しています。
1. 純粋にグローバルでポテンシャルのあるサービスを手掛けたかった
2. スタートアップながらM&A(買収)がオプションにあることを意思表示したかった
3. いざという時のためにM&Aの経験を積んでおきたかった
4. 中古市場以外の領域にも展開する「ジラフ」を再定義したかった
5. ポケラボ創業者であり、シリアルアントレプレナーの佐々木を事業責任者としてアサインし、会社の起爆剤としたかった
中古市場&国内オンリーからの脱却へ
ジラフ麻生代表の考えをざっと整理すると「早いうちに(麻生氏は25歳)に、グローバルやM&A、中古外の手応えを得よう」ということになります。
ただ、5のポケラボ創業者でありジラフの投資家兼執行役員である佐々木俊介氏の扱いが注目されます。佐々木氏を「Peing -質問箱-」の海外展開の責任者とすることで、会社の成長を加速させようと考えているからです。
勢いのあるサービス買収とシリアルアントレプレナーである佐々木氏の手腕がどう発揮されるか注目されます。
【関連URL】
・Peing – 質問箱
https://peing.net/
蛇足:僕はこう思ったッス
ジラフの買い取り事業と「Peing -質問箱-」はまったく異なるサービスとはいえ、同じC領域にあることは間違いない。勢いのあるサービスを取り込みジラフ流に仕掛けることで会社全体の流れとして取り込もうという考え。将来に投資事業も展開する前提で、多角的に攻める考えもあるという。では、これを同じ領域で事業を展開しているメルカリなどがこの買収劇をやってのけたのか?というと、ここまで全方位的にカバー範囲を広げることはないと思われる。これは企業のDNAの差といってもいいだろう。