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米Googleは2014年から従業員の人種や性別に関するデータを公開しています。それだけでなく、Googleの取り組み全体がこれらの多様性を受け入れる権利の上に構成されるようさまざまな措置が展開されています。
Googleが公開した直近の従業員データによれば、女性従業員は全体の31%を占めています。過去3年間で、技術職の女性は17%から20%に、リーダー職の女性は21%から25%に上がりました。民族としては黒人が2%、アジア系が35%、56%が白人という構成でまだ偏りがあるのも事実です。
そこで、Googleは、技術職だけでみると1%しかいない黒人の従業員比率を変えるべく、歴史的に黒人の大学と名される教育機関にGoogleのエンジニアがクラスを受け持つ「Google in Residence」を展開してきました。
スマートフォン「Pixel」のReally Blueはメキシコの色
これまでの3年間、社内イベントや昇進プロセスの公平性を保障し推進することで、製品開発そのものに多様性が生まれてきました。
例えば、スマートフォン「Pixel」を代表する斬新なカラーリング “Really Blue”があります([速報] Googleブランドの新スマホ「Pixel」登場、衝撃の “5つの特徴” 【@maskin】 #madebygoogle)。
この独特な色彩は従業員の4%を占めるヒスパニック系のインダストリアルデザイン マネージャー Alberto Villarreal氏が、メキシコシティの若者達を象徴する色彩のイメージをアイディアに生み出したものです。
YouTubeのCEO Susan Wojcicki氏は、最近、業界全体における女性のサポートの重要性と、ジェンダーの多様性を促進することを強調しています。サービスそのものが多様性の上に成立するプラットフォームなわけで、企業の力に直結することは明白です。
多様性は組織の力
そしてGoogleは、2017年7月からインテル出身のダニエル・ブラウン(Danielle Brown)氏をGoogleの新しいダイバーシティ担当副社長に任命します。同氏は、過去数年間インテルでチーフ・ダイバーシティ&インクルージョン・オフィサーとして、従業員と幹部ランクで人種と多様性を高めるための目標設定とイニシアチブを開発しています。
今後、同氏はGoogle社内で雇用や昇進、環境などを進歩させ、将来的にはハイテク業界全体にインパクトを与えるようなプラットフォームを提供していこうとしています。
【関連URL】
・Making progress on diversity and inclusion
https://www.blog.google/topics/diversity/making-progress-diversity-and-inclusion/
アメリカという国が移民などによって力を高めてきたのは紛れもない事実だと思います。研究にしても企業にしても移民の力が欠かせない状態にあると思います。ですから、国内外でトランプ大統領の移民排除令に批判があるのは当然でした。多様性を重視して成長してきたハイテク業界において、グローバル化の次の流れを得るために不可欠なカルチャーとして定着してきたといえると思います。日本もこの5年ほどでさまざまな要因から海外の人との交流が増えてきました。そして急成長を遂げるスタートアップは例外なく多様性を念頭においていたように思います。ただ、日本全体に多様性があるようには到底思えません。人権感覚でもジェンダーでも後進国であり、働く現場でもまだ恐ろしいほど古くさい慣習が根付いています。