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グリーは2017年9月20日、高品質なVR映像制作事業展開するシータ社と資本業務提携契約を締結し、この事業領域に本格的に展開することを発表しました。
実写撮影専門制作ベンチャーと協業
シータ社は2016年1月創業ながら、すでに200本以上の高品位180度・360度のVR映像を制作しています。強みとしているのが、カメラリグ(拡張機器)を使った撮影機材と独自の編集ワークフローで、高品質な映像の撮影から、ビジュアル・エフェクツ(VFX)やアニメーションを取り入れたコンテンツを制作しています。
ゲームのみならず実写でもアクセルを踏むグリー
グリーはVRが注目され始めた2015年11月にVR専門コンテンツ開発スタジオ「GREE VR Studio」を設立。
「乖離性(かいりせい)ミリオンアーサーVR」といった有力IPのタイトル開発が進められる一方で、2016年11月にアドアーズが東京・渋谷に設立した「VR PARK TOKYO」に「協力!GHOST ATTACKERS VR」「対戦!
ハチャメチャスタジアムVR」という体験型のコンテンツを提供する動きもある状況。
グリーのVRに関する動きはゲーム開発のみならず2016年5月には本格的なVRカンファレンス「Japan VR Summit」を開催し(2017年10月11日〜13日に第三弾が開催予定)、同年2016年6月にはフジテレビとの共同プロジェクトとして「F×G VR WORKS」というVRコンテンツ創出のための枠組みをスタートしています。
2017年には豊田ハイシステムと共同で、新卒採用プロモーションツール「VRオフィス見学」を開始するなど、360度VR動画制作の需要が拡大する中での今回の発表となりました。
グリーとシータ社との業務提携では、360度映像の受託体制を構築し事業展開をするだけでなく、VRライブ配信なども両者の共同研究体制を展開していく考えです。
【関連URL】
・株式会社シータ
https://www.thetacorp.jp/
・グリーとシータ、実写VR映像制作で資本業務提携
http://corp.gree.net/jp/ja/news/press/2017/0920-01.html
日本のプレイヤーとしたテレビ業界のノウハウを強みとしたジョリーグッド、さまざまな技術の組み合わせやCMSを武器とするアルファコード(参考「360度VR動画の直感操作CMS「VRider DIRECT」登場、アルファコードが発表」)といったプレイヤーがいる状態。いずれもそれぞれの強みとクライアントを抱えている。グリーの場合フジテレビとの共同プロジェクト「F×G VR WORKS」からの成果があまり見えてこないが、制作部隊と連携することでコンテンツの量産の流れが生まれてくるのだろうか。VRはまだまだビュワー普及などの問題があるが、360度VR動画がその突破口となりうるのか注目される。