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音響スタートアップのJDSoundが新たに手がける小型スピーカー「OVO(オボ)」のクラウドファンディングが加速しています。
プロジェクトがスタートした2018年1月17日からおよそ3日で、1000人超から1000万円超のの資金の獲得に成功しています。プロジェクトの達成下限は2000万円。開発者であるJDSound 宮崎晃一郎氏は「3億円調達を目指す」(参考「「えらいスピーカーができてしまった。」→3億円調達狙う「OVO(オボ)」開発者 宮崎晃一郎 氏インタビュー」)としています。
まだ見ぬ1万円の商品を1000人超が購入
記事執筆時点の支援者は1050名ほど。調達金額は1130万円以上になっています。
過去、クラウドファンディングの調達額で日本最高記録1億2800万円を達成したスマートバイク「glafit」は3日弱で4000万円を獲得していますが(参考「Makuake過去最高ペース 、glafitが3日弱で4000万円突破」)、単価が10万円前後であるため、その時点での支援者は405人でした。
OVOが1万円前後のラインナップしかないため、1000人超が支援しても1000万円前後と金額こそglafitと比較すると差がでてしまいますが、日本のクラウドファンディングサイトで1万円のデバイスが3日で1000人の支援者を集めるケースは類を見ません。
また、支援者のコメントをみると、東北産のこだわりや技術力の高さを評価し応援する声が多数よせられ、じわじわ熱気を帯びている状況。宮崎氏の狙う「3億」には3万人の支援が必要ですが、残り85日間でどこまで食い込めるでしょうか。目が離せなくなりそうです。
【関連URL】
・ポータブルスピーカー「OVO」ティーザーサイト|GREEN FUNDING プロジェクトページ
https://greenfunding.jp/lab/projects/2095/
・JDSound
http://www.jdsound.co.jp/
蛇足:僕はこう思ったッス
LSIの設計から組み込みソフト、ハードウェアまでできるチームが、世の中にないすごいものを地方から生み出そうとする。数字だけの起業家なら、そこまでやらなくても稼げるだろう、もっと別のやり方があるだろう、と考えるのだろう。こうした取り組みの評価は、なぜやるのか?を突き詰めるとその真価が見えてくる。JDSoundは起業家というかこれこそ本当のイノベーターなのだろう、彼らは新たな創造性を再定義しているように思う。こうした小さな力の源泉は、いずれ、急激に力を増すのではないか、ということを感じる。