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CPUやGPUなどの処理能力を使う仮想通貨マイニング(採掘)を、ユーザーの端末で都度承認することでゲームへの課金を無料にするという仕組みを使ったブロックチェーンベースのサービス「HecatonCave(ヘカトンケイブ)」を組み込んだオリジナル・ブラウザ・ゲームが2018年8月中旬にリリースされます。
開発したのは、ネットマイル社のマーケティングやRMTと呼ばれるゲーム内通貨の交換市場を展開した宇田川慎之介氏率いるスマイルメーカー社。
HecatonCave(ヘカトンケイブ)は、ゲームをプレイするユーザーのPCやスマートフォンの空きリソース(CPUなどの処理能力)を、仮想通貨マイニングの計算処理に利用し、その貢献分をゲーム内課金に利用できるようにするという仕組みです。ゲームパブリッシャーが導入することで、ユーザーに対し課金の割引もしくは無課金でのゲームプレイを可能にします。
こうした仮想通貨マイニングは、無断で処理することができるライブラリ(プログラムの集合体、ウェブサイトやアプリなどに組み込めるもの)が出回っており(参考「TechWaveウェブ上の仮想通貨採掘、CoinHiveの仕組みとその誤用について」)、一部の地方自治体がこれを利用したユーザーを逮捕するような事案が発生しています。
HecatonCave(ヘカトンケイブ)はこれと仕組みは同じものですが、ゲームパブリッシャー側はゲームプレイヤーに都度承認を得た上で、かつゲームプレイ体験を阻害しない範囲で仮想通貨マイニング処理を実施すると説明します。
HecatonCave(ヘカトンケイブ)は2018年8月中旬を予定するリリースのタイミングでブラウザゲームを公開する計画。2018年末にはPaaSとしてサービスを公開。翌2019年にはスマホ向けゲームアプリも公開、初年度30社の導入を見込んでいるとのことです。
【関連URL】
・[公式] スマイルメーカー
・[リリース] スマイルメーカー、ブロックチェーン技術の新サービス 「HecatonCave(ヘカトンケイブ)」をスタート
蛇足:僕はこう思ったッス
仮想通貨採掘ライブラリ「CoinHive」をTechWaveに導入テストをした際、ウイルス駆除ソフト会社のアラートによってその問題を認知した。ライブラリの振る舞いによって勝手にCPUの処理能力を使うケースもあるようで、その点は問題だと思い記事でも指摘した(参考「TechWaveウェブ上の仮想通貨採掘、CoinHiveの仕組みとその誤用について」)。ただ、昔流行したFLASHアニメや動画広告なども当然ながらCPUパワーなどを勝手に消費する。仮想通貨採掘とは関係なくそういったリソースの搾取というのはいつも起こっている。で、あれば、スマイルメーカーが「都度承認」を前提としたマイニング・プレイはむしろ健全だし、仮想通貨の可能性を拡張するもののようにすら思う。
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