- 「ソラコム」がスイングバイIPOを実現、東証グロース市場上場承認 - 2024-02-22
- (更新)結果速報 LAUNCHPAD SEED#IVS2023 #IVS #IVS @IVS_Official - 2023-03-09
- 「始動 Next Innovator 2022」締め切りは9月5日(月)正午ー経産省・JETRO主催のイノベーター育成プログラム #始動2022 - 2022-09-01
企業の空き部屋や飲食店、マンションなど遊休スペースを会議室として貸し出す事業を展開するスペイシーは2017年10月12日、30分50円から気軽に立ち寄れるWi-Fi&パウダールーム付きのデスクスペースを1席単位で提供するコワーキングスペース事業への参入を発表しました。サービス開始は2017年10月13日で、首都圏を中心に約40カ所、計1000席の提供が可能になるとのことです。
空いてる席をシェアで活用
この事業は、これまでスペイシーが展開してきた店舗やオフィス等の遊休スペースを借り上げて時間単位で貸し出すモデルの延長線上にあるもので、「例えば20人以上が入る大きな会議室は、当日いきなり利用されるわけではありません。その日の朝の時点で予約が入っていなければ、コワーキングスペースとして切り替えて運営できるようにしました」(スペイシー代表取締役 内田圭祐 氏) と遊休時間を限りなく活用するための事業モデルになっています。
コワーキングスペース事業は入り口こそ違えど利用方法はこれまでのスペイシーと同じで、時間と場所を指定してデスクを予約するだけ。一般のコワーキングスペースが抱える遊休デスクスペースも検索&予約できるようになるとのことです。
部屋のタイプは、いわゆるセミナールーム的なものはもちろん
おしゃれな居酒屋の席を、仕込み時間帯に借りるといったことも可能になります。
東京のワークスタイルは変わるのか?
「ちょっとPCで作業をしたい」、といったシーンに利用できるのは喫茶店くらいしかないが、どこも混雑がひどい。スペイシーなら30分50円でWi-Fiや電源付きのデスクスペースが使えるだけでなく、パウダールームやフィッティングルームなど便利な設備やサービスの展開も予定しているといいます。
スペイシーは、思いついたときに仕事ができる環境を構築しようと、遊休スペースの業務利用を加速させるべく奮闘を続けています。会議室シェアリングサービスとして現在利用できるのは3000施設。1時間500円から利用可能で、順調に利用数の成長を維持している状態。累計利用者は100万人を突破しているとのことです。
デスク単位のシェアリングサービスを展開することで、1年後には2万席、50万人がワークスペースを獲得できるようにしたいというのが内田社長の考え。しかも施設オーナー側の視点でも「家賃分が浮くケースもある」(内田社長)とのこ。年々高まるワークスタイル変容の波にスペイシーの取り組みはどんな影響を与えるか注目されます。
【関連URL】
・スペイシーコワーキングスペース事業
https://www.spacee.jp/work/
・会議室のシェアサービス「スペイシー」
http://www.spacee.co.jp
僕は都内にいる時間はとにかく動きまくっている。取材の合間に記事を書きたいことはしばしばあるのだが、喫茶店は混雑しすぎていて、落ち着いて作業ができる場所を探すのに一苦労。時々、地下鉄の駅や公共機関がワークスペースを用意してくているのを見つけて利用するのだが、まだまだ数が少ない。結局、漫画喫茶などを利用するのだけど、これはこれでtoo much。さっと入れて、さっと出られる、そんなワークスペースの利用スタイルがどこまで浸透するのか、また、どれほど便利なのか、とても楽しみだ。
また、この事業のおもしろいところは、遊休スペースオーナーにとっても収益機会になる点。普通の企業がいつも使われていない会議室をコワーキングスペースにすることも可能になる(家主さんとの交渉も必要だが、スペイシーがやってくれる)