日本MSとデジハリがソーシャルゲーム業界のグローバル人材育成で共同プログラムを実施【HatchUp八反田智和】

寄稿

[読了時間:2分]

日本マイクロソフトとデジタルハリウッド大学院による、ソーシャルゲーム業界のグローバル人材育成プログラム『グローバルソーシャルゲーム リーダーシップ プログラム 2012』について、事務局を務めるHatchUpの八反田さんから寄稿してもらいました。なお、本企画には、我々もメディアスポンサーとして名を連ねています。(本田)

八反田智和
(@hatchup)

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ソーシャルゲームで「世界の壁をこじ開ける」

 この『グローバルソーシャルゲーム リーダーシップ プログラム 2012』は、ソーシャルゲームで「海外市場に通用する人材育成」を目的としています。

 メインとなるのは「グローバルリーダーぶっこみ育成キャンプ」。これは、プランナー、デザイナー、エンジニアでチームを組み、ソーシャルゲーム業界や世界市場に精通した講師やメンターの指導を受けながら、平日夜間・土曜日を中心に6ヶ月間でグローバルユーザーに特化したソーシャルゲームの企画、開発、公開、運用を行うというものです。

 審査に通過した人は913,500円の学費が全額免除される他、デジタルハリウッド大学院は24時間オープンの開発拠点を提供、日本マイクロソフトによるクラウドWindows Azureなどの提供もあります。

 ここで培った「世界の壁をこじ開ける」経験を元に、ソーシャルアプリケーションプロバイダー(SAP)企業で大きな仕事に携わるも良し、スタートアップとして一から世界を目指すのも良いでしょう。

 既に事前申込を受け付けているので、ここまで読んで参加してみたいと思った人は、詳細を御覧下さい。http://school.dhw.co.jp/p/gsgl/

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 では、なぜ私たちは今回、グローバル人材育成プログラムを始めたのか?

ソーシャルゲーム市場、2012年はグローバル化

 まず、背景として市場動向に触れたい。2008年ごろから急速に成長してきたソーシャルゲーム市場だが、2012年は日本ソーシャルゲーム企業の海外進出がより一層加速している。

大きな要因は、3つ。
(1)日本企業:収益性の高さ
(2)日本市場:競争激化(シェア、人材獲得)
(3)日本市場:規模ピークアウト

techwave_gsgl資料2_ARPPU (1)日本市場のARPPU(課金ユーザ1人あたり平均月額課金額)の高さは海外各国市場と比べダントツに高く、ディー・エヌ・エー社のあるデータでは、北米市場の約18~30倍というスコアを出している。この収益力を活かして、海外各国市場でも収益機会を狙うというシンプルな理由が海外進出の最も大きな要因だ。

 現在のSAPは主に、「開発拠点を東南アジアに」「マーケティング拠点を日本や北米に」ターゲッティングしている事例が多い。費用を抑えて規模拡大を見込める海外開発拠点に活路を見い出し、日本国内だけでなく、主にFacebookスマートフォン上のHTML5アプリのリリースに備えているSAPが多い。

techwave_gsgl資料3_市場規模 背景としては、(2)日本国内の競争が、「タイトルリリース」「人材獲得」の2つの意味で過度に進行している点である。更に、モルガン・スタンレー証券のレポートでは、(3)2013年市場規模が4000億円以上になると予測されている一方で、JPモルガン証券によると、「ソーシャルゲームの成長性はピークに達しつつある」という予測が出ている。

 レッドオーシャン化する国内市場で揉まれて強くなった日本のSAPが、日本に開発マーケティングの本拠地を残しながらも、徐々に海外拠点を広めていく流れ今年に入って更に加速している感がある。

最大のボトルネックは人材育成

 このような中で、引き続き業界共通の悩みの種は、「現場人材」の枯渇である。私は、ソーシャルゲーム市場に特化した最初の人材紹介エージェントと言われているが、現場の感覚としても、人材枯渇の感は年々悪化していると言わざるを得ない。

 海外拠点で、現地採用をすればより安価でよい品質の人材獲得が得られるというわけではない。あくまで開発体制をコントロールするのは、日本市場で経験を積んできた日本人である必要があるようだ。ARPPUが数円レベルの現地市場人材に、収益化を前提とした開発や運用を任せるのは無理が有ると考えれば当然である。

 加えて、東南アジアにおける人材獲得競争も激化してきており、賃金の急速な上昇や、引き抜きによる雇用流動性の上昇など、現場レベルでは様々な課題がある。

 現在最も多い現地展開パターンは、(1)現地開発企業の買収、(2)買収側からの日本人マネージャーの現地派遣、(3)現地日本人メンバーの拡充、(4)現地国メンバーの品質管理、といった流れである。海外展開する上でも、日本人メンバーの育成が先決となる理由である。

 そのため、日本国内での人材獲得競争も海外市場を視野に入れた開発力を前提としており、現地においても日本人マネージャーが体制を構築する必要がある。現在、弊社が人材紹介をしている現場において多くのSAPの悩みの種は、「国内アサインか、海外拠点アサインか」といった判断である。結果として、市場だけでなく社内での人材奪い合いも激しい。

応募締め切りは2012年2月15日。幅広い応募をお待ちしています。

 『グローバルソーシャルゲーム リーダーシップ プログラム 2012』は、既に事前申込を受け付け、業界第一線で活躍する人材から若いチャレンジャーまで幅広い応募が集まっています。応募締め切りは2012年2月15日。

 面接をパスした方から順次事前トレーニングや企画ブラッシュアップに入り、本格的なプログラム開始は3月下旬を予定しています。それから半年間は、デジハリやマイクロソフトの各拠点が不夜城となり、海外で通用するタイトルを世に送り出すことになります。

 今回、弊社もプログラム事務局プロジェクトマネージャーとして全力サポートをしていいきます。参加希望者は下記サイトからお申し込みをお待ちしています!また、SAP企業の協賛も引き続き募集しています。「海外市場展開を睨んだ」「人材育成スキームの確立」のために一役買って頂ければと思います!

詳細はこちら:http://school.dhw.co.jp/p/gsgl/

著者プロフィール:八反田 智和(はったんだ・ともかず)

株式会社HatchUp CEO/株式会社6x6cm CEO
ソーシャルアプリxスマートフォンアプリ業界に特化した開発体制構築支援事業、事業拠点構築支援などを手掛ける株式会社HatchUp代表。国内外でソーシャル×スマホ業界イベント『STR』を展開。また、株式会社6x6cmではアンドロイドアプリのリリース・運用も行っている。

http://atnd.org/users/53621
http://www.socialtoprunners.jp/
http://www.facebook.com/hattanda

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