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グライダーアソシエイツは2013年5月27日、ニュースアグリゲーター「Antenna」を刷新した。iPhone/Android、そしてPCサイトが対象で、バージョンは2.0となった。最大の目玉は「クリップブック」機能。提携メディアなどから配信されるコンテンツを、ユーザーがテーマなどでまとめることが可能となった。
「Antenna」の強みは日本テレビ系番組「NEWS ZERO」のオープニング映像を制作したクリプトメリアの杉江宏憲氏が手がけるスタイリッシュなデザインと、ビジネスからライフスタイルまで150のメディアと提携した上で日に500本から800本の記事が配信される。
これらのソースを流れるように閲覧できるだけでなく、関心のある情報をクリップすることで後から読むことができるのが最大の特徴。
記事クリップといえば、外部のツールを使用して、複数のメディアを横断する必要があったが、「Antenna」ならワンストップでシームレスに情報を収集できるだけでなく、iPhone/Android/iPad/PCクロスメディアでそれらクリップ情報が同期され、どこからでもスマートに利用できるようになっている。
クリップするだけで「まとめコーナー」が完成
今回のリニューアルで追加された「クリップブック」は、いわば 記事クリップ先をメディア化 するサービス。
例えば、映画という名前のクリップブックを作成する(実際に筆者が作成したクリップブック)。そこに閲覧した記事の中をどんどんクリップしていくのが基本的な使い方。
作成したクリップブックは一般に公開可能になっており、自分で閲覧するのはもちろん、TwitterやFacebook、Tumblrなどで共有することができるようになっている。いわば、ニュースメディア公認の「まとめ機能」といったところ。
「ネイバーまとめ」や「まとめサイト」との違いは、クリップブック内が常に更新されているということ。まとめて記事にするのではなく、流れる情報をトピックでまとめるというもの。
ユーザーは複数のクリップブックを作成可能で、読者はそれをフォローすることができる。おもしろい感覚でニュースを紹介することで、人気のクリックブック作家になることも可能。
グライダーアソシエイツ 取締役 情報統括担当 町野健 氏は「公開したブックに広告を掲載し、収益が発生する場合は、作成したユーザーに一部還元していく」と説明。ネイバーまとめが過去に採用したインセンティブプログラムに類似したモデルを計画しているとのこと。
(写真) 左:グライダーアソシエイツ 取締役 情報統括担当 町野健 氏、右:マネージャー サービス開発担当 清河祐子 氏
グライダーアソシエイツは今後、iPad版の2.0をリリースするほか、多様な手法でコンテンツ拡大を視野に入れている。今回投入したクリップブック機能を軸に、より多くのユーザーがよりよいニュースに出あえるような試みを多角化していく考えだ。
【関連URL】
・Antenna | ヒトをきっかけに、モトとつながる
http://antenna.jp/
・リクルートも参入、 新興ニュースアグリゲーターを使い始めよう! 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51783299.html
ニュースは社会の動脈であり、その閲覧体験はユーザーの日常に大きな影響を与える。ニュース配信の母体となったネット上には多様なニュース取得ツール&サービスが存在し、それぞれの特徴を武器に支持を集めている。
ただ、スマホ時代になりLINEが浸透したように、スマホ時代のニュース体験の定番と言える存在はまだ誕生していないのが現実。まだまだ開拓の余地があるスマホニュース分野に、一つ注目株が浮上したと考えてもいいだろう。
にしてもクリップブックがどんな動きを見せるのか興味深い。
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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