ウォンテッド(Wantedly)が名刺管理アプリ「CARD(カード)」を公開、メールベースで効率管理 【増田 @maskin】

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[読了時間: 2分]

 名刺を交換する機会は増加の傾向にある。名刺管理については、ITやクラウドの力を借りて入力の手間を解消する方向に進んでいるが、「これで完璧」というものはこの何十年か登場していないように思える。

 そんな中、逆転の発想とも言えるサービスが登場した。ソーシャル・リクルーティングサービス「Wantedly」を運営するウォンテッドは2013年8月12日、iPhone用のビジネス名刺管理アプリ「CARD(カード)」を公開したのだ。iTunes App Storeで無料で入手可能となっている。

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 「CARD」の最大の特徴は、大方の名刺管理アプリに不可欠な入力作業が不要であるという点にある。

 名刺データは、紙の名刺からではなく、やりとりをした電子メールから自動で取得する形。

 「CARD」アプリをインストールして、普段ビジネスで使用しているメールのログイン情報を入力するだけで、自動でメール内容を解析し、フッダ部などに記載されている名刺情報を取り込んでくれる。氏名はもちろん、メールや電話/FAX、住所、URL、肩書などもデータベースにしっかり蓄積してくれる。今後は地図閲覧などの機能の追加も予定している。

 ウォンテンドはこのアプリを「魔法のような無料名刺管理アプリ」とアピールするが、実際に利用してみるとその言葉の意味に納得する。普段、やりとりする重要なパートナーだけの名簿がサクっと作成できてしまうからだ。

 「先日、イベントで会ったあの人に連絡しなきゃ」ということはカバーできないが、メールで実際にコンタクトがあったり、日々やりとりしている人の名刺情報はしっかりデータベース化されるので即戦力となりやすい。ビジネスコミュニケーションの主役は電子メールであり、Facebookや電話などの機能対応を期待しつつ、現状のアプリでも十分に魔法の道具という印象を受けることができる。


“ シゴトでココロオドル人をふやす ”

 そもそも、なぜソーシャルリクルーティングサービスを展開するウォンテッドが名刺管理アプリを提供することになったのか? ウォンテッド 代表取締役CEO 仲暁子 氏はこのように語る。

 「ウォンテッドの理念は「シゴトでココロオドル人をふやす」です。これは、何をするかよりも、誰とするかということで、Wantedlyでは人のつながりをベースに企業を透明化して中の人が見えるようになるという世界観で、誰とするかという観点を軸に仕事を探すというサービスを展開しています。

 そういった観点で活動する人を、2年後に1500万人くらいまで増加させたいと思ってはいるのですが、今のWantedlyでは20万人くらいまでしか描けないのが現状です。そこで、ビジネスマン全体の6%程度に過ぎない転職希望者に限らず、ビジネスマン全般にウォンテッドの理念を理解しつつ使用してもらえるようなものはないか?ということでCARDを開発したんです」。

 CARDは、メールをやりとりするという重要度が高くパートナーの名刺情報を管理することができるサービス。「つながりが深い、仲間といえる人とスマートに仕事ができるようにする」ことで、ウォンテッドの理念を拡大していこうと考えている。

 ユーザー数ベースの目標は3か月で10万人。将来的は1000万人を目指すという。




【関連URL】
・CARD(カード) | iTunes App Store
https://itunes.apple.com/jp/app/card-manage-your-contatcts/id680252685?mt=8
・CARD – 魔法のような、名刺管理
https://card.wantedly.com/
・Wantedly:ソーシャル・リクルーティング
https://www.wantedly.com/

蛇足:僕はこう思ったッス
僕の場合、日毎の仲間とのやりとりは固定化しているものの、取材対象である数千人、イベント等で出あう人など数千人という規模になる。正直いっていくら半自動化できるといっても、1枚1枚名刺管理をしていられないし、数万人規模のデータベースを個人事務所レベルで管理し続けるのも無理。
CARDは実際に自分のアカウントで使用してみてかなりドキっとした。日々やりとりをする人のリストが一瞬にして完成したからだ。今後も継続的に重要な相手の情報が自動で整理されるだけで、労力がかなり削減されることが解った。まさに魔法だ。イベントなどで出会い、今後おつきあいさせていただきたい人については、メールで挨拶をしてやりとりが始まれば、もうデータベース登録は完了。という話。
CARDは伸びる力は十分あると思う。ただ、焦点はプライバシー情報の扱い方となる可能性がある。ポリシーがしっかりしていても、その活用方法次第で信頼性や利便性に大きく影響するからだ。良い形でチャレンジして、多くの人に愛されるサービスとなることを願う。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。
中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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maskin

Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。

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