米ダブルクリックのリック・ブルナーさんとケイリー・スミスさんにオンライン広告事業について話を聞いた。ブルナーさんはリサーチディレクター、スミスさんは日本を含むアジア太平洋地域のマネージングディレクター。日本でも2008年中に広告マーケットプレースを開設する計画のようだ。
今回は全編英語のインタビューです。
抄訳は以下の通り。
アーカイブ 11月 2007
広告マーケットプレースpitta!を運営する株式会社デジタライズの藤本英俊さんの音声版ポッドキャストです。
広告マーケットプレースpitta!を運営する株式会社デジタライズの藤本英俊さんのビデオポッドキャストです。音声版は次以降のエントリーでアップする予定です。
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「ブランド」という言葉の定義も難しいのだけれど、まあ信頼感みたいなものだと考えていいと思う。「このブランドの商品なら安心だから」ということで詳細が不明でも購入につながる。
ということで、信頼感を得るために、企業は広告などを通じてメッセージを発信してきた。
しかしそれは情報ルートが、マスメディアしかなかった時代の話。一方通行の情報発信しかできなかった時代の話だ。今は情報双方向のネットがある。当然、広告や広報のあり方は変化しなければならない。
無理やり例えていうのなら、生徒会長になりたい生徒の情報の発信を考えてみればいい。本当なら、一人ひとりと話をして、できるだけ自分の考えを話して、できるだけ相手の話を聞くことが望ましい。人間同士の信頼を勝ち取るには、基本的には話をいっぱいするしかない。できるだけ情報をやり取りし、お互いを深く理解する以外に、信頼関係を構築する方法などないんだ。
しかし学校の規模が大きければ一人ひとりと話はできない。そこで校内放送などを通じて自分の考えを発表する。マスメディアを使った一方通行の情報発信のようなものだ。
そこにインターネットという情報技術が登場した。非常に多くの人との情報のやり取りする方法が登場したわけだ。
確かに実際に一人ひとりと実際に会って話しするほど効果はない。それほどの効果はないが、双方向で情報をやり取りすることで、ある程度の信頼を勝ち取ることは可能だ。
マスプロダクション、マスセールス、マスコミなど、マスを対象にした行為によって失った物を、テクノロジーの助けによって部分的ながらも取り戻す-。これがインターネットに代表されるIT革命の本質だと僕は思っている。
つまり、できるだけ一人ひとりと情報をやり取りする形を構築することこそが、インターネットの可能性を最大限生かすことであるのだ。
そうであるにも関わらず、インターネットを使って今まで通りのマス向け情報発信の形を続けている企業、広告会社が多い。フラッシュを使ってきれいなウェブページを作ることばかりに注力したテレビコマーシャルのようなページのいかに多いことか。
ケータイのウェブページを見ても、この傾向が見られる。対照的な2つのケータイ会社のページを比較してみてほしい。ソフトバンクとauのページだ。
FacebookのSocial Adの記事を書いたんだけど、原典にあたらず、ブログ記事だけで脊髄反射したので、誤解がありました。ということで削除します。すみませんでした。
やっぱり応援するブランドの広告しかでないんだ。
参考までにどういう記事を書いていたかというと、以下の通り。
FacebookがAPIを公開し、サードパーティが自由にミニアプリ(ガジェット、ウィジェット)を開発できるようになったというニュースを聞いたとき、「次はガジェットやデータを自由に外部に持ち出せるようになるんだろうなあ」と漠然と思っていた。
でもそれまでには2、3年はかかるだろうなと思っていたので、GoogleのOpenSocialの話には正直びっくりした。Google、動き早すぎ!
MyspaceやMixiまでOpenSocialに対応というニュースが出たので、一気にソーシャルメディアのオープン化が進みそうな機運ではあるが、実際には議論が始まったばかりで本当の標準化にはしばらくかかるのではないだろうか。
で、それまでは「OpenSocialのここが不十分だ」「Facebookが負けるわけはない」などという議論が続くだろうけど、確実なのは、「SNSやソーシャルメディアといったサービスのオープン化の方向は止められない」、「今後はだれもユーザーを不当に囲い込んで、一人勝ちできない」ということなのだろう。OpenSocialがデファクトになるのかどうかは別にして、だ。
先週末にある会合で講演したあと、来場者から「Google Phoneってどんなものになるんでしょうね」とい質問を受けた。「いやー、僕自身よく分からないんですよ」って答えたんですが、気になったのでちょっと調べてみた。