PR系ブロガー懇親会の仕掛け人の一人、
エデルマン・ジャパンの矢嶋さんから「ACフォーラム」のことを教えていただいた。メディアの多様化の中で、広告、広報、インターネット、販促という枠組みを超えた新しいコミュニケーションの形を模索するために有志が集まったフォーラムだとか。
最近の取材テーマにぴったんこなんで参加したいところなんだけど、ちょっと忙しくて無理なんで、ご紹介だけしておきます。http://www.ac-f.net/
アーカイブ 2月 2008
位置測定技術Place Engineを開発したクウジット株式会社末吉隆彦さんにお話を聞いた。取材したのが1月29日。公開が非常に遅くなりました。すみません。
PlaceEngineといえば、iPod Touch向けに開発を始めたという発表で話題になりました。トーキョードリフトのみなさんも取材に行ったビデオを早速アップされています。
僕の周りでもおかっぱ頭のホンダくんがこのニュースを受けて早速iPod Touchを購入しました。確かに現在地の地図をiPod Touchで表示できれば便利だろうなあ。以前ケータイのGPS機能を使った地図の有料サービスを使っていたことがあったけど、やはり画面が小さくて使いづらい。それに大きな地下街やビルの中では使えなかったり、使えたとしても、地下街やビルのどの部分にいるのかは分からなかった。大きな地下街って結構分かりづらくて、僕は迷子になることが多いんです。
PlaceEngineを使えば、理論的には自分がビルの何階にいるのかまで分かるので、便利になるんだろうなあ。まあそのためには、ユーザーが増えて無線LANのパターン情報が多く蓄積されなければならないんだろうけど。果たしてPlaceEngine目当てでiPod Touchを買ったホンダくんは、満足できるのだろうか。おかっぱ頭のホンダくんからの報告を待ちたいと思います。
【注意】最初のビデオは4分ほどのハイライト版です。ハイライト版はビデオポッドキャストとしても配信しています。そのあとの小さなウインドーのビデオは、ほとんど無編集です。1本10分以内で、今回は4本あります。全編ご覧になりたい方は順番にご覧ください。
ビルコム株式会社の太田滋さんに、これからの広報業務に関するお話をうかがった。広告効果の低迷などの要因で、広報業務の重要性が増す、というのが太田さんの考え。
僕はどう考えているかというと、広報業務の重要性は増すか減少するかの岐路にたっていると思う。太田さんのように、新しい領域へ果敢に挑戦していけば広報業務は企業内でますます重要な位置を占めていくだろう。でも反対に「記者と酒を飲むのが広報の最重要の仕事だ」と考える人がするような広報業務は、今後重要性が減少するだろう。
【注意】最初のビデオは4分ほどのハイライト版です。ハイライト版はビデオポッドキャストとしても配信しています。
そのあとの小さなウインドーのビデオは、ほとんど無編集です。1本10分以内で、今回は3本あります。全編ご覧になりたい方は順番にご覧ください。
広報がマーケティングの中核になるというお話。音声ポッドキャスト向けのファイルです。
ウェブ解析ツール大手オムニチュアの水嶋ディノさんのお話。広告、マーケティングがテクノロジーになっていくのがよく分かる。ビデオ版とテキストはこちら。
オムニチュア株式会社の水嶋ディノさんにお話をうかがった。
【注意】最初のビデオは5分ほどのダイジェスト版です
コンテンツ評価の物差しは「共有」へ、という記事を書いたあとで、ケータイ小説がウケる理由 [マイコミ新書]を献本していただきました。非常に参考になるなあ。特に、CGM的サービスは、実はモバイルでこそ真価を発揮する、という一言が心に残りました。
著者の吉田悟美一(「さとび」と読むそうです)さんによると、ウケる理由は10個。そのうちの幾つかを紹介させてもらうと、1つは「言葉のリアリティ」。レイプや援助交際の話があったりと必ずしも読者に起こりうるようなリアルな展開ばかりではないけれど、言葉使いや状況設定が「リアル」ということだ。
2つ目は「読者との共創」。読者から寄せられる反応を基にストーリーが展開されたり、読者が出版社に書籍化を持ち掛けるという。
「テレビでは、放送と通信の融合など当面ありえない」というエントリーでも書いたけれど、今はメディア変革の過渡期。これからはケータイ世代が世の中の主流になっていく。ケータイ小説がウケる背景には、ケータイを使った共創型マーケティングの姿も見えてくる。メディア、広告関係者だけではなく、一般企業のマーケターにも参考になる話だろう。
それにしてもマイコミ新書は旬な話題をすばやく新書にするのが上手だなあ。少なくとも僕のツボにはまる本を出し続けてくれているのでありがたい。
ほかにも気になった箇所をメモ
・「恋空」は書籍化から1ヶ月で100万部を突破し、映画もヒット。
・2007年の年間ベストセラーの文芸部門のベスト3をケータイ小説が独占。ベスト10では5作がランクイン
・ケータイ小説は「小説」ではない。「読書」ではない。モバイルから生み出された全く新しいコンテンツ
「放送と通信の融合」という言葉を耳にするようになって久しいが、わたしはテレビの領域でこの「放送と通信の融合」が起こることは、当面はないだろうと考えている。
その根拠は2つ。1つは、現在はメディア変革の過渡期であり、異なるメディア消費の形の層が3層並存する、ということ。もう1つは、「変化は周辺部分から押し寄せてくるもの」だからだ。
くわしく説明しよう。
▼過渡期に並存するメディア消費の3層
前著「次世代広告テクノロジー」の中でも書いたが、わたしは日本社会にはメディア消費の違いから三層が共存しているのではないか、と考えている。
最初の層は、年齢的には50代以上だろうか。10年前とメディア消費の形がそう変化していない層だ。10年前にも新聞を購読していたし、今も購読している。テレビも10年前同様にまあまあ見る。最近は、ネットやケータイも使い方を覚えたが、使い方としてはメールをときどき打つぐらい。自分だけではない。周りを見てもそうだ。今がメディアの大変革期だとは到底思えない、という層だ。「メディア利用の変化をまったく感じていない層」である。
2番目の層は、年齢的には20代から50代。10年前との大きな違いは、パソコンが仕事の中心になり、ケータイが生活の中心になったことだ。10年前は、用事をメールで済ませようとすると「電話をかけてこない失礼やヤツだ」と言われたものだが、今はメールで済む用件なのに電話をすると「忙しい時間に電話をかけてくる失礼なヤツ」と怒られるようになった。顧客との会合の前には、顧客の名前でインターネットを検索し、顧客の最新動向をつかんでから会合に臨むビジネスマンが増えてきた。相手がブログを書いているなら、ブログを読んでから会うということがエチケットにさえなりつつある。
ネットのおかげで新聞はあまり読まなくなった。ネットのニュースサイトや専門家のブログを読むことで、新聞以上に仕事に関する情報を豊富に得られるようになったからだ。
とはいうものの、新聞はいまだに重要な情報源だし、テレビも見る。10年前と比べると確かに変化はある。しかしそれをメディアの大変革期と呼ぶことは少しオーバーに思える、という層だ。「少しは変化を認識している層」である。
3番目の層は、年齢的には10代から20代。10年前と比べたくとも、比較できない層だ。メディア消費に変化はあるが、それは時代の変化というより、年齢的な理由が大きい。今はケータイを持っているが、10年前はまだ小学生だったのでケータイを買ってもらえなかった、ということだ。「変化さえも認識できない層」である。
この層の主流メディアは、ケータイであり、ゲームである。新聞はほとんど読まないし、テレビもあまりみない。パソコン利用には個人差があり、学校でしか使ったことがない、という人も多い。
この3つの層が現在の日本に共存している、というのがわたしの認識である。
このことを裏付けるような調査結果が、この図である。
NHK放送文化研究所が行った「国民生活時間調査」の結果によると、過去10年間で30代、40代男性の新聞の接触時間が半減している。一方で70代や20代以下は、それほど変化していない。
この調査からも分かるように変化を実感できるのは、真ん中の世代だけ。しかもその変化も接触時間が半減した程度。大変革期と呼べるほどの変化ではない。ほかの2つの世代に関しては、ほとんど変化を感じないだろう。
つまり個人ベースの実感としては、ちょっとした変化、もしくはほとんど変化を感じていない、ということになる。しかし一番上の世代と一番下の世代を比較すれば、非常に大きな違いがある。社会全体としてみれば、やはり大変革期と呼ぶのにふさわしい変化の真っただ中だということになる。
みなさ~ん、この時期にマックユーザーとの会合にはお気をつけください。自慢されてしまいますよ。
Macbook Airを入手したばかりの人がいるという情報があったのですが、前からのアポがあったので某社へ行ってきました。
ミーティング中にもかかわらず入ってきましたマックユーザー2人。手には、予想通りMacbook Airが。自慢されてしまいました・・・。
持たせてもらいましたが、確かに薄い。確かにかっこいい。バッテリーが交換できないという話を聞いていたんだけど、アップルストアに行けば数分で交換してもらえるだろうとのこと。
んー物欲が、物欲が・・・・。
実は僕の最初のパソコンはマックだった。十数年も前の話だ。その後ウィンドウズマシンに乗り換えたのだが、再び原点回帰したくなってきた。それほどかっこいい。でも予想よりちょっと重い感じがした。
まあしばらく様子見だなあ。夏にはUMPCという超小型ウィンドウズマシンが出揃うみたいだし、来年にはWiMaxという高速通信サービスが始まりそうだし。そうした状況の変化を見定めた上で、マックに戻るかどうかを決めたい。
8日(金)に開催されるPRブロガー懇親会も70人ほどが参加されるということで、楽しみ、楽しみ。太田さんのブログには参加予定者のリストが載っているんだけど、その中にナント!あの有名なメディア・パブさんが入っている!
僕は幸運にも個人的にお目にかかったことがあるんですけど、メディア・パブさんってこういった会合にほとんど出てこられない方だと思っていた。
僕の周辺(メディア業界)でのメディア・パブ人気って、ホントに凄いです。「購読料払ってでも読みたい」という人もいました。メディアの今後に関心ある人のほとんどが読んでいるのでは(業界人でありながら、メディアの今後にまったく関心のない人も非常に多いのですが・・・ハハハ)。
広告ブロガーの集まりのときも「事前申し込みしていなけど、申し込んだ人にくっついて来ちゃいました」っていう人で廊下まで人があふれていましたが、今回もメディアパブさんなど著名な方が多くこられることが分かったので、飛び込み参加が多くなるかも。太田さん、少し大きめの部屋に予約し直したほうがいいかもしれませんよ。
ということで金曜日が楽しみです。僕はアイレップさんの10周年パーティー出席後に駆けつけるので少し遅れますが、みなさんとお会いできるのを楽しみにしております。