いわゆるマス広告が崩壊し、その
マーケティングプラットフォーム
ソーシャルグラフ(人間関係)な
シャルメディア、参加型メディア
つまり参加型メディアが現在のマ
アーカイブ 10月 2008
いつも読んでいるITやビジネス
」。
経営が傾いたリゾートホテルの二
その真理とは、
- 感謝の気持ちを持つ
- 他人と比較せずに、昨日の自分に
克つ - 人の短所を長所と見る
- 感謝することで生まれる幸福感を
周りに分け与える - それが企業の価値創造につながる
「クマ太郎の物語?感謝の気持ち
でも頭で分かっているつもりでも
この本のことを評価する文章を書
ただ一言。この本をいつも自分の
今、競争社会の真っ只中でエネル
紙の媒体で原稿を書くプロの執筆者は、ネット上でどのように情報発信していけばいいのだろう。ネット媒体の原稿料は紙の雑誌の原稿料とケタが1つ、2つ
違うほど安い。一方で、それぞれの分野の専門家のブログが増えてきた。彼らはプロの執筆者ではないものの、情報の質は当然ながらプロの執筆者の原稿をはる
かに上回る。こういう状況の中、プロの書き手はどうすればいいのだろう。
僕自身もいろいろ悩み、試行錯誤を続けてきた。「ブログがジャーナリズムを変える
」(2006年、NTT出版)という本は、「ネットは新聞を殺すのか
blog」というブログに書いた原稿を集めたものである。多くのブログ本はブログのエントリーを集めて本にまとめているが、「ブログがジャーナリズム
を・・・」はそうではない。本を出版するために書いた原稿を、書けたものから順番にブログにアップしていったのである。ブログありきではなく、本ありきの
ブログエントリーだったのである。
つまりブログを順番に読んでいけば、本になる前の原稿をすべて読むことができる。もちろんその後、編集者の手によって原稿は完成品になるのだが、本を買わなくても内容をつかむことができるようになっている。
もちろんこうした実験はいろいろな気づきを僕に与えてくれたのだが、やはり何か違うように感じていた。そしていろいろな試行錯誤を経て、今回の「次世代マーケティングプラットフォーム
」という本で、ようやく僕なりのインターネット時代の本の書き方のようなものを確立できたように思う。
僕が確立したネット時代の本の書き方について、こっそり(こっそりでもないか)ここで伝授したい。すべての書き手にそのまま当てはまるわけではないだろうが、だれかの役に立つかもしれないので。
クチコミがどのように小売店舗のマーケティング、売り上げに影響するかということを情報社会学的見地から検証するためにOnedari Boysプレゼンツ「ぐぅホルモンナイト」に行ってきた。うそだよ、ただおいしい焼肉食べ放題、飲み放題で2000円ポッキリというのに魅かれて行ったんだよ!
応募者の倍率2倍以上という難関だったらしいが、運よくsay☆goとhattoとともに当選!大満足の4時間でした。
「次世代マーケティングプラットフォーム
」の中で「メディアはコミュニティーになり、メディアの競争力の源泉はマーケティングに必要なユーザー情報の集積になる」というようなことを書いたんだけど、ミクシィはその競争力の源泉をつかむ方向に一歩コマを進めた。昨日発表のあったmixi年賀状のプロジェクトの発表会に出て、そう確信した。
もちろんユーザー情報を集めて絶対的な影響力を持つ、とかそういうことを狙ってミクシィはこのプロジェクトを始めたんではないだろう。単にユーザーサービスを1つ増やしたいという思いだろうし、次の展開としては「mixi暑中見舞い」程度のことぐらいしかまだ具体的に考えていない、というのも本当なんだろう。
しかし匿名ユーザーが圧倒的に多いmixiというコミュニティーの中で、株式会社ミクシィはユーザーの住所、氏名という情報を入手するのである。今日、ユーザーの住所、氏名などの個人情報を入手するのは簡単なことではない。もしミクシィが「住所、氏名をお知らせください。いろいろなサービスに利用できますから」とユーザーに頼んでも、それだけではだれも応じないだろう。しかし「あなたのマイミクがあなたに年賀状を送ることを希望しています。受け取る場合は住所、氏名をお知らせください」というメッセージが送られてきて、それに「ノー」と答えるユーザーはほとんどいないのではないだろうか。
Amazonの「次世代マーケティングプラットフォーム」のページの在庫状況のところをみると、「在庫あり」から「通常3-5週間で発送します」に替わっている!!「3-5週間」って・・・。洋書じゃないんだから。ついにAmazonで少なくとも一時的に売り切れたってことだろうか。楽天ブックスでも「お取り寄せ。メーカーに在庫確認」になっている。出版社にもほとんど在庫は残っていないというし・・。
この本は広くあまねく売れているというわけではなく、現在ゲリラ豪雨的に局地的に売れているもよう。渋谷の書店でもほとんど売り切れのようだし、潮留も売り切れのままだった。赤坂文教堂は入り口入ったところに大量に平積みしてあるという話だったけど、これはまだ残っているのだろうか。お買い求めになる場合は、広告会社、ネット企業の集積地以外の場所の書店でお買い上げになることをお勧めします。
出版社によると、週明けには重刷分が印刷されてくるとのこと。週半ば以降には今の状況が緩和されるのだと思いますが・・・。
ジュンク堂の池袋本店のサイトによると25日の朝の時点で16冊の在庫あり、になっています。オンライン書店BK1は24時間以内の発送。紀伊国屋のサイト上でも在庫ありになっています。
amazonで中古品にプレミア価格がついている。こんなことってあるんだ。そんなの買う人いるのだろうか。
読んだ
湯川さん アンタすげぇよ。僕自身がなんとなく漠然と通信とインターネット広告について感じていたことが めちゃくちゃわかりやすく 理路整然と書かれてる。 そうそう俺はこういうこと感じてたのよ。(中略)しかし、湯川さん 広告でなく、ましてやインターネットの中の人でもない 新聞の人がここまで見抜いてるってどうよ?既存総合大手のネット以外の部署の人はどう考えてんのかな? 広告人必読ですね。
なんか会社に内緒でこっそり書いているっぽいブログなんで、あえてリンクを張らないが、「次世代マーケティングプラットフォーム」にこんな書評をいただいた。このフランクな書き方が非常にうれしい。思いがストレートに表現されている、こういうところがブログのいいところなんだなよなあ。
さて、でもどうしてここまで絶賛してくださる読者と、そうでもない読者がいるのか。ツボにはまる人と、はまらない人の違いってなんなんだろう、ってことをしばらく考えている。
それは本を読む前にどんなことに思い悩んでいたのか、ということに尽きるのかもしれない。広告業界であれ、メディア業界であれ、「自分の業界はどうなるのか」「どうキャリアプランニングしていけばいいのだろうか」と悩んでいて、しかもクロスメディア的な手法や「クリエイティブとテクノロジーの両方をやっていくという手法」に対しても「10年後、20年後も、それで本当にだいじょうぶなのだろうか」という漠然とした不安を持っている。そんな人にとっては、この本がツボにはまるのだと思う。
一方で「クロスメディア的な手法ぐらいまでなら楽しいが、テクノロジー一辺倒のマーケティングはどうも自分には合わない。検索連動型広告のビジネスなんてやってても面白くない」というような人にとっては「まあそういう広告の形もあるかもしれない」という感想になるのだろう。
また広告業界やメディア業界がどうなろうと、直接大きな利害がない立ち位置の人にとっては「未来を見通す視座を得た」という感じの感想になることが多いのだと思う。
そして周辺のグレーの領域、マーケティングプラットフォームの領域で既に活動しているネット企業の人にとっては、「自分のやっていることが正しかった。未来は明るいと再確認した」というような感想になり、未来がその方向であることは承知の上で既にウェブ解析などの分野で全速力で最先端を走っている人には「当たり前の話。新しい事例がない本」ということになるのだろうか。
編集者の織茂さんは、「あらゆる層の読者に評価される本って絶対にあるはず、謙虚にそういう本を作っていきましょう」っていうけど、そんな本ってあるのかなあ。
既存総合最大手の〇通さんですが、役員全員に配布され幹部クラスはほとんどが読んでいる、と中の人が言ってました。
「思考の足跡」さんに「いままでの思考の点が線に繋がった」と評していただいた。こういう書評をいただくのが一番うれしい。テクノロジーの1つ1つの事例を羅列しているのではなく、それらのテクノロジーがつながり始めたということが「次世代マーケティングプラットフォーム」のテーマであり、それを理解していただいたことが何よりうれしい。
「思考の足跡」さんは、マーケティングプラットフォームとしてのウェブは主に以下の3つの領域から構成される、として「ターゲットされた広告」「解析」「CRM」を挙げている。本の内容を正確につかまれていると思う。
ただもう1つ、僕自身その存在に気づきながらも、この本の中であえて詳しく取り上げなかった領域がある。それは消費者と従業員の直接対話である。なぜ取り上げなかったのかというと、まだマーケティングプラットフォームとのつながりが明確に形成されていないからだ。
アマゾンなどでも「この本を買った人はこんな本も買っています」というところで「次世代マーケティングプラットフォーム
」が「明日の広告
」や「コミュニケーションをデザインするための本
」などといったバリバリの広告マンが執筆した本と並べられたり、ブログなどでも比較されたりしている。
でも僕の本は他の広告本とは根本的に違うと思っている。
どんな本かということは前のエントリーに書いた通り。「技術革新は周辺で起こる」ということだ。
僕の本ではコアな部分と周辺のグレーの部分の全体の今後の推移を見通している。コアな部分はマス広告、グレーの部分はマーケティングプラットフォーム、つまり売るための仕組み、と便宜上分けたほうが理解しやすい。でも本当は、コアな部分は、個人のスキルや能力に立脚した個人戦であり、グレーの部分はテクノロジーをベースにした団体戦、というふうに分けて考えている。そう書いてもちょっと分かりにくいので、この部分は本の中で比較的丁寧に説明したつもり。
「クリエイティブかテクノロジーか」「テクノロジーでモノは売れない」「クリエイティブとテクノロジーの両方をうまく使うことこそ大事」などという議論は、コアの領域の議論である。クリエイティブとテクノロジーの双方をうまく使うことが大事だというのはその通りで、そこのところを詳しく知りたいのであれば、「明日の広告」や「コミュニケーションをデザインするための本」「クロスイッチ」などの本のほうが僕の本などより絶対に優れている。当たり前だけど。
これらの本は、現場の広告パーソンが読めば今日からでも役に立つ本である。
多分この人は学生時代ずっと国語の成績が抜群によかったのではないかなあ。「次世代マーケティングプラットフォーム」にいろいろと書いている中から、僕が一番主張したい部分をスパッと抜き出して簡潔にまとめてくれている。
この本では、ハーバード・ビジネススクールのクラーク・ギルバード氏の主張をもとに、
「技術革新は周辺のグレーな領域で起こる。コアな領域とグレーな 領域を合わせると、技術革新の結 果、市場は大きく拡大する。ただ 、コアな領域の製品、サービスは 、グレーな領域のサービスと比べ て相対的に地位を低下させるだろ う。そして最終的には、売上高と いう絶対的な数字の低下につなが っていく」 というフレームワークを用いて、
広告業界のコア=マス広告、周縁 =出現しつつある様々な広告テク ノロジー(マーケティング・テク ノロジー)と捉え、出現しつつあ るマーケティング・テクノロジー は、マスマーケティングによって 失われてしまったOne to Oneな関係を新たな形で取り戻 す、「サザエさんの三河屋さん的 な、情報発信、サービス、アフタ ーケア、販売、配達など、全ての 一体化した企業活動」を可能にす るものと考え、その最新の三河屋 さん的な様々なマーケティング・ テクノロジーが具体的に紹介され ている。
もちろんこの主旨を正確に把握してくださっている書評が圧倒的に多いんだけど、中にはこの本を最新の広告技術のことを羅列してあるだけの本としてだけとらえている人も少なからずいて、「特に目新しい情報はなかった」などと評されたりすると、ホントがっかりしてしまいます。