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田中翔太
(@edy_choco_edy)
どうも、ご無沙汰しております。@edy_choco_edyです。(編注:前回の記事は4月23日)
先日(2011年9月8日)、GREEの時価総額がDeNAを抜いたことが話題になりました。正確には2009年にGREEのほうが上位だったことがあるため「抜き返した」ということになります。(2011年9月12日には再びDeNAが逆転しましたが、僅差です)。
http://jp.techcrunch.com/archives/jp20110908gree-dena-marketcap/
時価総額の話題ひとつとっても大きく取り上げられるこの2社。その競争がSNS、ソーシャルゲーム業界、さらにコンソールゲーム業界に与えている影響は、賛否両論あれど非常に大きく、今後ますます目が離せないものになると言えるでしょう。
現在、この2社を語る上で欠かすことが出来ないのが「スマートフォン対応」と「海外展開」です。フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)で圧倒的な勢いを誇る2社ですが、ユーザー・メーカーのスマートフォン移行に伴い、戦場を移してもなお、その勢いが保てるかが注目されています。そしてスマートフォンの普及に伴い、国別の細々とした端末仕様から解放され、一挙に世界中にサービスを提供できる環境が整いつつあります。この時勢に、2社はどう対応していくのか。これはweb事業に携わる人であれば、非常に興味深いものだと思います。
今回はDeNA、GREEの、特に海外展開に焦点を当てて、両社の戦略についてまとめてみたいと思います。なお、今回は両社のプレスリリース、IR資料を一次情報として表を作成し、それを補う形でweb上の記事を引用しております。(どちらかというと、表がメインで、記事はおまけ、参照用のつもりでした)。
進出の区分として横軸に「サービス」(SNSなどサービスの直接展開)、「ビジネス拠点」(現地事業者との協業、進出準備のための子会社など)、「開発拠点」(ゲーム開発、システム開発のための拠点や子会社、提携など)、「プラットフォーム」(仕様共通化によるゲーム相互提供など)、「キャリア」(現地の通信キャリアとの提携。プリインストール、マーケット露出など)、「メーカー」(端末へのプリインストールなど)、「広告分野」(広告事業者との提携。アドネットワーク事業など)、縦軸に国・地域として「日本」「アジア」「北米」「欧州」、「その他」を置き、表の意味合いを解説しつつ、記事としてまとめていきたいと思います。