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ロボット・マネキンを使うと、オンラインでの衣料品販売の売上増加が期待できるという。百聞は一見にしかず。まずはそのロボットがどんなものであるか見てみよう。
形が変わるこのマネキンを開発したのはエストニアのFits.meという会社。Fast Company’s Co.Designの記事によると、肩幅やウェストの太さなど体の様々な寸法で、マネキンは2000種類の形に変化する。
ネット小売店はFits.meと契約して売り物のシャツなどを同社に送ると、Fits.meがマネキンに着せてマネキンの外形を次々に変え、そのつど写真を撮る。写真はデータベースに蓄積され、消費者がネット店舗で自身の寸法を入力すると、それに一番近い形のマネキンがシャツを着た姿を見ることができる。
Fits.meのサイトで試しに使ってみると、なるほど。これだとサイズが合うかどうか心配しないでシャツをゲットできそうで、返品も少なくなりそう。実際、あるクライアントが試験利用をしてみたところ、売り上げが300%増、返品率は28%減という結果になったと記事には書いてある。IT商品や書籍などに比べて、衣料品のネット販売がそれほど増えないのは、「着てみないと分からない」と思っている消費者が多いためで、このマネキンは問題解決に役立ちそうだ。
現在は男性のマネキン、上半身のみだが、このほど会社は資金調達に成功して、近く女性のマネキンも発表するらしい。下半身のロボットができて、自分サイズのジーンズが買えるようになるといいな。
リアルなロボットを使った仮想試着室、いろいろと商機があるのでは?
GetRobo(http://www.getrobo.com)発行人
日本経済新聞社で13年間、記者として働く。うち1997-2001年の4年間は同社シリコンバレー支局勤務。現在はシリコンバレー在住のフリーランス・ジャーナリスト。コンシューマー向けロボットの開発・市場動向に最大の関心があり、この分野の米国を中心とした海外における最新情報を「GetRobo Blog」などで発信している。
Robotics is the next big thing!