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「Evernote(エバーノート)」と聞いてどんなイメージを思い浮べるだろうか?
クラウド型メモサービスではあるが、そこにはシンプルさがあり、創造性・生産性を重視するスマートさがある。
同社は、そのブランド価値を、生活のあらゆるシーンに展開しようとしているようだ。
Evernoteは2013年9月27日、Evernoteブランドの製品を提供する「Evernote Market」をオープンした。
あわせて、「Evernote Edition」という製品シリーズを発表しており、Evernote Marketでの販売を開始している。
同社CEO Phil Libin 氏はブログの中で「ユーザのみなさんの生活がよりスマートになるようにお手伝いをしたい」と説明する。
これまでEvernoteブランドのアイテムといえばMoleskineのノートが有名だが、「Evernote Market」で展開されているラインナップには含まれておらず、機能性に優れたバックパックからスタイラス、靴下まである。
目を引いたのは日本産のアイテム。日本人らしい技術で生産されているコンパクトな皮財布「abrAsus」や、富士通FPUのスキャナ「ScanSnap」もある。
いずれも、Evernoteのブランド観と共通した哲学や機能性があるものに限定される他、ScanSnapのようにプロダクトそのものがEvernoteと連携するタイプのものもある。
CEO自ら「脱アプリ」を宣言したことは、現地(ベイエリア)でも話題となっているが、今後どのような展開になるのか注目される。
【関連URL】
・Evernote Market
https://www.evernote.com/market
・アプリの先にあるもの: Evernote Market が新登場 | Evernote日本語版ブログ
http://blog.evernote.com/jp/2013/09/27/15414
モレスキンのプロダクトはイメージがよかったのだけど、肝心の製品レベルでの機能連携がいまいちだった。イメージ先行型は寿命が短かいが、機能面でも洗練されたものが出てくるのであれば、期待が持てる。興味深いモデルだと思う。
というのも情報テクノロジーはどんどん進化していて、高度技術がコモディティ化して誰でも利用できるフェーズに入ってきているからだ。求められているのはユーザーがどのようなストーリーで製品を使用してメリットを感じられるかを描くかどうかであり、マーケットと技術を同時に考えられるチームビルディング&マネジメントが現時点のアプリ開発の核心にある。と、なると、いずれアプリはニュースそのものになり、ブランドそのものになるわけで、今回の事例はその先手を打つ形とも考えられると思う。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演している。現在、TechWaveをリボーン中。中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。(@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中)
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